六本木クラブ難民 の商品レビュー

熊野拓磨【著】,上野ヒトシ【写真】

2011/01/27

タイトルから想像したのは、六本木で天から落ちぶれることになったジェットコースター的な話だと思っていたが、若者の街渋谷と、肩書きとお金の街銀座との対比として、様々な肩書きを持たない人種が集う街六本木を述べたものになっていた。闇夜の六本木をうろついたこともなければ、フレンドリーな外国人の友達をもってもいない私には、「ふーん」という形で読み進めるしかなかったが、写真がいたるところに使われていたのには好感がもてた。ただ、深夜、恋愛、六本木、というキーワードでこの本を書こうとしているならば、（写真にエロがないため、）もう少し写真をエロくしてもよかったのではないかと思う。読者のターゲットをどこに絞っているのかはわからないが、恋愛なら恋愛を表す写真を増やしたり、外国人なら彼らの思いを載せるなど、そうした配慮がいきとどいていなかったことが残念であった。