ネットカフェ難民と貧困ニッポン の商品レビュー
些細な事で生活設計が崩れ、貧困のスパイラルから抜け出せなくなった人々を丁寧に追いかけている。草の根的運動は意味ある事だと思うが、やはりそれだけでは追いつかない。国家が全力で取り組むべき課題だが、都会の若年層が一票の格差により、政治的に最も力が無い状態におかれている為、立法府にまっ...
些細な事で生活設計が崩れ、貧困のスパイラルから抜け出せなくなった人々を丁寧に追いかけている。草の根的運動は意味ある事だと思うが、やはりそれだけでは追いつかない。国家が全力で取り組むべき課題だが、都会の若年層が一票の格差により、政治的に最も力が無い状態におかれている為、立法府にまったく期待できないのが問題。政治家は票にならない事はしないだろうから。
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年齢が若くても滑り落ちると奈落までいきかねないのが今の日本。 グッドウィルに一矢報いたので溜飲が下がる。
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雇用の崩壊が引き金になり日本の貧困化がすすむ。企業成長の活路を世界市場に向けることで、高コストの人件費が削られる。しかしながら、昨今では日本の労働人口が激減すると予想されている。売り手市場の明るい兆しが見えるのだが、現実はどうなのだろう。
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リクルートが毎週木曜日に首都圏の駅に置いてるフリーペーパー「R25(アール・にじゅうご)」の最後の頁に石田衣良さんが「空は、今日も、青いか? 」という連載を載せてる。そこで知って興味を持ち買ったのがこの本。 日本テレビ(日テレ・にってれ)の水島宏明さんがテレビ番組の取材を通じて明...
リクルートが毎週木曜日に首都圏の駅に置いてるフリーペーパー「R25(アール・にじゅうご)」の最後の頁に石田衣良さんが「空は、今日も、青いか? 」という連載を載せてる。そこで知って興味を持ち買ったのがこの本。 日本テレビ(日テレ・にってれ)の水島宏明さんがテレビ番組の取材を通じて明らかにした「ネットカフェ難民」の実態が克明に書かれているんだけど、通勤に読むにはあまりにも深刻な現実が重すぎました。先日紹介した「PSDを生きる7つの物語」も読み終えるのが相当きつかったですが、この本もかなりしんどかったです。 あまりにも現実が厳しすぎて、どう受け止めて良いのか戸惑ってしまうほどです。でも、大勢の人に知ってもらいたい現実がここにはあるように思います。僕がこの本で唯一線を引いたのが246頁。 「支援者には見えるのに、その貧困を他の人はなかなか見ることができない。(中略)同じ事実、同じ人物に会っても、<これは貧困を生んだ社会の責任>と感じるか、<これはこの人の責任>と感じるかは人それぞれともいえる。そうだとしても(中略)目を凝らして何人もの人たちのケースを追っていくことで<見えてくる>。」 「貧困」はけっして他人ごとではない。私自身いつ同じような立場に陥ってもおかしくない。そんな今の社会は「異常だ」「おかしい」ということをもっと敏感に感じられるようになりたい。 books90
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アメリカの貧困層、ニッケルアンドダイムドでも考えさせられる物がありましたが、 日本の現状を理解する為にも読んでみました。 状況はよく理解できました。 自分も思い違いがあった部分もありました。 深く考えさせられますね。。 自分の行うべき事を。
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日雇い派遣、グッドウィル問題、生活保護など国の政策と現実。 ほんっとにノンフィクションだな。いわゆる「ネットカフェ難民」である人々のリアルがある。 北九州市での餓死問題も取り上げられている。 このままだと日本の未来はどうなっちゃうんだろう。
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非常に分かりやすい、入門には良い本だった。 「ネットカフェ難民」という造語を造った方が著者。ずっとこの問題にジャーナリストとして携わってきたことからの意見もあり、興味深い。 著者が最後に指摘していたように「ネットカフェ難民」「ワーキングプア」なんていう問題は、一過性のブームだった...
非常に分かりやすい、入門には良い本だった。 「ネットカフェ難民」という造語を造った方が著者。ずっとこの問題にジャーナリストとして携わってきたことからの意見もあり、興味深い。 著者が最後に指摘していたように「ネットカフェ難民」「ワーキングプア」なんていう問題は、一過性のブームだった。一時期テレビで聞かない日はなかった言葉を、今は聞いた日がないのが日常となった。 震災があった、内閣が変わった、節電があった。大きな出来事は確かにたくさんあった。しかし、内閣が変わったならもっと増税論・復興策以外の話もしなきゃいけないんじゃないかな。毎日進展のないニュースを垂れ流すんじゃなくて。 ところで友人や周りの人たちの関心はとっくに薄れてしまい、もはや冗談でも「ネットカフェ難民」や「ワーキングプア」が口に上ることはなくなってしまった。 そんな中、ひとりでも関心をもちつづけている。でもそれが具体的に何かになるのだろうか。
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日本の将来は、大丈夫か。 ネットカフェ難民の行動から、現代の日雇い労働と貧困の負のスパイラルから抜け出せなくなる人々の実態が明らかになる。
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東京にいたころに荻窪と新宿・歌舞伎町のネットカフェに、ここ書かれているような人とすれ違ったような記憶があります。一概には言えませんが、現在でも一度落ちるとなかなか抜け出せません。 『ネットカフェ難民』 僕の記憶が確かならば、この本が書かれた時期やこの言葉の生まれた時期は僕が学...
東京にいたころに荻窪と新宿・歌舞伎町のネットカフェに、ここ書かれているような人とすれ違ったような記憶があります。一概には言えませんが、現在でも一度落ちるとなかなか抜け出せません。 『ネットカフェ難民』 僕の記憶が確かならば、この本が書かれた時期やこの言葉の生まれた時期は僕が学業を放擲して、日雇いも含めてアルバイトを転々としながらそのひ暮らしの日々を送っていたころとちょうど重なるので、多分、当時持っていた『大学生』の身分がなかったら、きっとこの本に出てくる人たちとそう変わりない生活をしてたのではないか?とさえ思いました。 というか、実際に東京で何度か住んでいたところを追い出されたときに一時的なシェルターとしてネットカフェを使っていたわけで、僕もいわゆる『ネットカフェ難民』だったのだ、ということを 今この記事を書いていて気づきました。でも、ここに書かれている人たちのネットカフェで生活は 本当に悲惨そのもので、定まった住居がない、ということは『常時旅をしている』ことと同じ状態を指すわけで、何の保障もない生活をしながら、時折携帯電話のメールでくる『派遣会社』からの仕事の斡旋情報を頼りにその日、その日を食いつないでいく。 そんな日々から抜け出そうとお金をためるなどの努力をしても体を壊したりなんだりで結局もとの木阿弥になっていく様子や、派遣された現場で『モノ』のように使い捨てられていく様子が描かれていて、読んでいて非常につらくなりました。その一端はかつて僕も経験したことがあるだけに…。今では少し、この本が書かれていたころよりは事情が違っているかとは思いますが、薄暗いシートの上でうずくまっている彼らのためにも、こうして声を上げることが重要かと思って、今回こういう記事を書いた次第です。
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・貧困・労働問題関係でまた一冊。ワーキングプアの一種としてのネットカフェ難民。これまた辛い。 ・ネットカフェ難民=日雇い派遣で働く人たち、であることが多い。住所が無いので停職につけず、日雇いとなる。日雇いで薄給のため部屋が借りられない。と、抜け出せない泥沼のような生活。ネットカフ...
・貧困・労働問題関係でまた一冊。ワーキングプアの一種としてのネットカフェ難民。これまた辛い。 ・ネットカフェ難民=日雇い派遣で働く人たち、であることが多い。住所が無いので停職につけず、日雇いとなる。日雇いで薄給のため部屋が借りられない。と、抜け出せない泥沼のような生活。ネットカフェ難民はホームレスだと思っている、という言葉が強烈に印象的。 ・この人たちに共通するのは頼れる人がいないってことで、それが辛い。自分だったら親や兄弟だったり友人に頼ることができるかもしれない。虐待やDVで、となるとその人だけの責任って言えないのかな、って思ってまた前述のマヌケ発言を少し撤回しないといけないと思った。 ・でもこの本の中にもやっぱり要領が悪くて少し怠惰な人も出てくるので、線引きが難しい。かと言って100%ネットカフェ難民=だらしない奴らではないのは確か。支援を行うもやいなどが救い。 ・併せてこの本の元になったNNNドキュメントもいくつか観たんだけど、生活保護受けながらも贅沢したい、遊びたい、お前ら支援って自己満足だろ、って言ってる人がいて、さすがにこいつは自分のせいでは?と思ってしまった。。。 ・生活保護。支援団体のスタッフと同行したりすると簡単におりたりするのが驚きだった。そもそもそうあるべき。なんだけど、昨今の中国人32人の受給などの例を見ると、厳しく窓口が対応してしまうのもわかる。難しいなあ。 ・万が一職を失ったら自分もこうなるかもしれないって考えたら恐ろしくなった。そうはならないように「溜め」を作って生きてきてるつもりだけど。 (八王子市立図書館にて借る)
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