拷問と処刑の西洋史 の商品レビュー
宗教と拷問、救うことと圧力。思想が異なる者へ、救う目的で地獄を味わわせる思考。やり方はともあれ、いつの世も同じである。明確に拷問をマニュアル化したマリア・テレジア法の恐ろしさ。
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華やかな西洋史にひそむ深い闇。ユダヤ人狩り、魔女裁判といった“拷問”“処刑”の視点から、当時のヨーロッパが抱えていた闇を浮きぼりにします。<手書きPOPより抜粋>
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純粋に雑学としておもしろかった。処刑執行人が神聖なものとして見られていた一方、処刑に失敗すると観客から惨殺されたり、処刑人と結婚する処女の女は刑を免れるなど興味深い話が多かった。また、魔女狩りが単に宗教的意味だけではなく、魔女委員会が私腹を肥やす目的にもなっていたことなど、権力を持つ人間の横暴さはいつの時代にも変わらないんだなと感じた。
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当時の火刑観について調べるために図書館で借りたが、魔女についても多分に触れてある。表や図が使われていて非常に見やすい。 1400-1750年の魔女処刑数(W・ベーリンガー『ドイツの魔女と魔女裁判』P67) ドイツ魔女裁判のチャートP69 著者に興味がわいたのでメモ 浜本隆志(...
当時の火刑観について調べるために図書館で借りたが、魔女についても多分に触れてある。表や図が使われていて非常に見やすい。 1400-1750年の魔女処刑数(W・ベーリンガー『ドイツの魔女と魔女裁判』P67) ドイツ魔女裁判のチャートP69 著者に興味がわいたのでメモ 浜本隆志(1944~):関西大学文学部教授『ドイツ・ジャコバン派』『鍵穴からみたヨーロッパ』『紋章が語るヨーロッパ』『指輪の文化史』『ねむり姫の謎』『魔女とカルトのドイツ史』『モノが語るドイツ精神』『現代ドイツをしるための55章』『ヨーロッパの祭りたち』 死刑廃止論者なのだろうか。それは別に構わないのだが、P226「拷問や公開処刑を容認していた時代のDNA」って・・・、この言い回しが個人的に不快。 グロテスクな話を読みたい人には物足りないものかもしれない。
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