街のアラベスク の商品レビュー
短編集。 中年の男性が、過去の女に纏わるあれこれに思いをめぐらす話。 中年男性も、一昔前の設定なのかな。 読み易いけれど、性差に世代間格差も加わって、私にはちと退屈な話が多かった。 ノブさんの話はまあ好き。
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東京を舞台に,だいたいは中年の男が昔のちょっとした恋を思い出す,といったストーリーの12篇。 1つ30ページぐらいの短編なので,読みやすいが,どうってことはない。 舞台が,町屋とか五反田とか蒲田とか,散らばっているのがいい。
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阿刀田さん久々。新刊コーナーにまだきれいなままの新作をみつけて、ちょと大人系読みたいと思ってたんだぁーゎぁ━━.+゚ヽ(・c_,・。)ノ.+゚━━ぃ!! てかんじで連れて帰ってきました。阿刀田さんそんなにたくさん読んだことはないんですけど、「旧約聖書を知っていますか」と「ギリシア...
阿刀田さん久々。新刊コーナーにまだきれいなままの新作をみつけて、ちょと大人系読みたいと思ってたんだぁーゎぁ━━.+゚ヽ(・c_,・。)ノ.+゚━━ぃ!! てかんじで連れて帰ってきました。阿刀田さんそんなにたくさん読んだことはないんですけど、「旧約聖書を知っていますか」と「ギリシア神話を知っていますか」の2冊はバイブルだわ〜。この方のユーモアとエロスはツボなんですよね〜。こちらは短編集なんだけど。いいよねーやっぱ。男女の深みがわかる歳になった自分が嬉しくなるわ。さらっと読める長さの12編。タイトルと、どういう内容だったかあとでまた思い出せるように自分基準で備忘録メモ。 「黒地に赤く」喫茶店にかかる黒地に赤の線の波の絵の本当の意図。体が先行した短い同棲の思い出。 「ほくろ慕情」色白のあの子のほくろの思い出。まわりの黒いしみを集めてほくろになるからときどき吸うと… 「美しい人」お屋敷のお嬢様、和服の麗人。そっと伝えられた“結婚の秘訣”の家訓。 「暗闇坂」 桐の魔性、 琴の音色。琴になる 下駄になるのも 桐の運。その真意は。 「真面目な関係」バーのママ、真面目な男、キスの意味、恋の深さ。“真面目なキスの勝率”87.25%。 「左掌の記憶」家庭教師先の生徒の姉、ふいにアパートに訪ねてくる、左掌に残る思い出。川端の雪国。 「喋らない女」入院先からの電話。昔関係のあった女。普段はお喋りだが…フランス語の授業。本心は? 「六郷橋まで」韓国の女。落語。橋の上で呼び止められ、繰り返される。「ねえ、ねえ。」 「銀座の敵」深入りしない男。子どもの頃のビー玉遊びも、銀座の経済にも。でもこういう人ほど… 「美人の住む街」黒髪美人、胃美人、ヘアー美人?ダブル・ハット。川べりと女。川の向こうに何が。 「公平さの研究」裁判官の息子。なにごとにも公平に、が信条。でも「恋愛って依怙贔屓のことでしょ」。 「夜に飛ぶ」夜の散歩、自転車 そして徒歩で。夜に飛ぶくちなしの香り、香水夜間飛行の記憶。空の封筒の残り香。 うーん好きなのは冒頭とラストかな。あとになって気づく、あのときの意味、みたいなカンジとか。香りと記憶が直結してるカンジとか。50歳くらいで読むとまた違う気付きがあるかもしれないなあ、こういう作品。阿刀田さん、もうちょっと人生熟してからハマっていきたい作家さんだわ。なんつーか、「肝心なとこには触れないよ、構わないね?」と前置きで言われる大人の余裕のエロさみたいなかんじよ。いやこれ以上は気心の知れたメンツの女子飲みのときに語ろうっと(笑 男女問わず、気の利いた短編が欲しいときにオススメです^^b
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闇を縫う怪しい香り、ふと甦る背徳の思い出、生まれては消え、消えては浮かびあがってくるうたかたのような恋の記憶。井の頭公園、神楽坂、浅草、銀座、江戸川など、様々な貌を持つ12の街を舞台に描く、大人の恋の物語。
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