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反哲学入門 の商品レビュー

3.5

18件のお客様レビュー

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2011/10/02

・ソクラテス→プラトン→アリストテレス→カント→ヘーゲル→デカルト→ニーチェ→ハイデガーという流れで西洋哲学(”ある”ということ、超自然思考など??)の考え方が平易に書かれていた。 ・世界史を勉強するような感じで楽しく読めた。 ・とても分かりやすいかかれ方だけど、哲学は難しい・・...

・ソクラテス→プラトン→アリストテレス→カント→ヘーゲル→デカルト→ニーチェ→ハイデガーという流れで西洋哲学(”ある”ということ、超自然思考など??)の考え方が平易に書かれていた。 ・世界史を勉強するような感じで楽しく読めた。 ・とても分かりやすいかかれ方だけど、哲学は難しい・・・と改めて感じた。 ・もっとこの人の書いた本を読んでみたいと思った。 ・禅の本もいろいろ読んだけど。もうちょっと違いや関係を整理してみたい。 ・例のマイケルサンデル先生の講義も哲学(政治)なはずなので、ちゃんとTVを見て改めて勉強したい。

Posted byブクログ

2011/08/29
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木田元が哲学を一般の人にも分かり易いように平易に書いた本ということですが、やはり哲学は難しかったです。哲学という日本語自体が誤訳であるというのは新鮮でしたが、それでは何と言えばしっくりくるのかと言うとそんな言葉は見当たらないので、結局”哲学”を使うしかないのでしょう。西洋の思想である哲学を東洋人(日本人)が理解するのは不可能だということだけは理解できました。

Posted byブクログ

2011/03/12
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「誰もが聖書を読むために」で今まで何となく分かっていたつもりのキリスト教に対する西洋人の考え方がわかった。所詮は宗教と思っていたが、この本を読んで考えを再度改めねばならない。哲学は様々な学問を生み出したものであったが、宗教の下地となっているとは。 ハイデガーも言葉のほうが存在よりも、ヒトよりも先としており、言葉に重きを置いている。言葉があるということを突き詰めていくのが西洋の考え方なのか。 第1章 哲学は欧米人だけの思考法である 第2章 古代ギリシアで起こったこと 第3章 哲学とキリスト教の深い関係 第4章 近代哲学の展開 第5章 「反哲学」の誕生 第6章 ハイデガーの二十世紀

Posted byブクログ

2010/05/06

本書は、同郷である木田元先生が書かれた著書である。私は、御存知の通り大学を出ていないため、哲学に対する予備知識は持ち合わせておらず、この著書の前にカントの「純粋理性批判」入門ぐらいしか読んでおらず、哲学者って何を考えているのか分からないという感じではあった。 ところが、この木田...

本書は、同郷である木田元先生が書かれた著書である。私は、御存知の通り大学を出ていないため、哲学に対する予備知識は持ち合わせておらず、この著書の前にカントの「純粋理性批判」入門ぐらいしか読んでおらず、哲学者って何を考えているのか分からないという感じではあった。 ところが、この木田先生の著書では、ソクラテスからハイデガーまでを230p足らずで一足飛びに説明を掛けてくるのである。芦田先生(@HironaoAshida)からは木田先生はハイデガーを分かっていないとか言われそうですけど、、、(苦笑) 哲学書は原書を読めとよく哲学TL上では語られている理由が良くわかります。なぜかと言うと、この類の要約本では、その原著で使われる単語をそのまま意訳してしまい、本来の意味から逸脱してしまうからです。つまり、英語もまともに話せもしない教師が、間違った解釈で中学生に教えるものだから、大人になっても英語を話せない大人が腐るほどいる状態と同じなわけですね。こんなのが、木田先生も書いていましたが数十年間も続くいていたとあります。 カントにしても、ア・プリオリが先天的に得たもので、理性的にそれを語ることはできないのかはわかりませんけれども、少なくとも、芦田先生が仰る通り、女性ならば絶対と言っていいほどこの問題には悩まないでしょう。 なぜならば、この哲学の根本論は「何故自分たちはいまここに存在し、そして、めのまえにあるものはあるのだろうか?」という微分の最果てを見ているからだと思いました。女性からすれば、そんな微分の最果てなどどうでも良いことなのです。それよりも、私はいまここにいて、次にスべきことはこれなのよ、何あなたはぐずぐずしているの!となるわけです。 カントが生涯独身だったのも理解できますし、プラトンが政治に介入して失敗したのも頷けます。彼等には未来が無い。ご飯をどのように食べればよいかをしらないからです。 そもそも論として、哲学とは間違った当て字であって、本来は超自然学とすべきだというのは、理解できました。形而上学という小難しい言い方も、もっとシンプルにできたはずだというのです。日本人の矜持にマッチしたんでしょうね。 ただ、西洋人の感性以外でこのフィロソフィーというものを理解するのは大変かもしれない、それは読んでいて確かに感じました。簡単に言うと、私の中に流れる儒教的な仏教的な教えが哲学を半ば否定というか、それを超越してしまっているわけですから、東洋人には特に哲学は理解し難いのだと思います。 古代ギリシアの歴史から脈々と受け継がれてきた哲学という学問に終りは無く、永遠をさまようわけですが、銀河ヒッチハイクガイドの様に42という答えが出せれば良いのですけれどね。 ただ、どの学問を見ても、全ては歴史の上に立っていて、人の営みをなくして学問もまた成り立たないと言うことが分かります。ですから、経済学にしてもあくまで人の積みあげたロールモデルの一つであり、答えではないというベストプラクティス論を常に持ち続けることが、重要なのでしょうね。

Posted byブクログ

2009/10/12

哲学を勉強することは勧めない 作者の姿勢が笑えます。 哲学の本なのに 文章が読みやすいのがいいです。 今まで考えてた哲学の内容が ガラガラと崩れていきました。 目からウロコ本です。

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2009/10/04

やっと読み終わった…というのが正直な感想。前半はどうにかこうにかついていけたが、後半になって近代哲学の紹介の部分に入ってからはきつかった。カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーなどの思想を紹介しているが、読むのに時間がかかった。内容が難しいのと、いわゆる翻訳調であるのが理由かもし...

やっと読み終わった…というのが正直な感想。前半はどうにかこうにかついていけたが、後半になって近代哲学の紹介の部分に入ってからはきつかった。カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガーなどの思想を紹介しているが、読むのに時間がかかった。内容が難しいのと、いわゆる翻訳調であるのが理由かもしれない。たとえば「〈価値〉という目安は、生成内部での生の相対的持続という複雑な機構にかかわる確保と高揚の条件となる目安である。(ニーチェ)」 倫理という科目を勉強した時は興味を持てなかったが、本書でやっと西洋思想史を一瞥したつもりになれた。そして、「〈哲学(フィロソフィア)〉という言葉は、ギリシアにしか生まれなかった。……それだけではなく、〈哲学〉が、このギリシア語の響きとそれによって名指される特殊な知の在り方を受け継いだ……西洋=ヨーロッパだけが、その歴史のもっとも内奥の歩みにおいて根源的に〈哲学的〉なのであり」だそうだ。なるほど、そうだったのか。哲学は、「西洋という文化圏には生まれたが、日本には生まれなかった。いや、日本だけではなく、西洋以外の他の文化圏には生まれなかった」「日本に哲学がなかったからといって恥じる必要はないのです。」超自然的な原理を参照にして自然を見るのが哲学だが、自然のなかにすっぽり包まれていると信じきっていた日本人には、哲学は不要だったというのだ。 反哲学というのは、こうした哲学を基底に据えておこなわれてきた〈西洋〉の文化形成の先行きに絶望し、その「破壊」を主張したハイデガーの思想の営みをフランス人メルロ・ポンティがそう呼んだのだ。著者は反哲学という呼び方を使うことによって、共感してきたハイデガーたちの思想的営為をうまく理解することができたという。著者にとっては、自然に包まれて生き、そのなかで考える思考=自然的思考が反哲学なのだ。 一つ印象的だったのは、哲学というのはかなりの部分、言葉の学問だということだ。思索するには言葉が必要なのは言うまでもないが、著者によれば、哲学の勉強の初歩は、ギリシア語とラテン語の原典を読むことだという。さらに自分が研究したい先達の著書があれば、その言葉もマスターしなければならないし、研究発表するのに使う言葉も使いこなせなければならない。著者の父が「哲学はちょっと、特殊な才能がないとできない学問だから」と言ったそうだが、語学だけを取ってみてもそうだろうなあと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

哲学は欧米人だけの思考法である。 要素の中にあって、全体を見ることは、神の視点である。 要素の一部そのものとして考えるのが、日本的思考法である。

Posted byブクログ

2009/10/04

「反社会学入門」を意識したのかは知らないけど、やっぱり大御所らしいまとめ方。まぁ、インタビュー形式だったらしいけども。

Posted byブクログ