きりんのセシリーと9ひきのさるたち の商品レビュー
きりんが活躍するということで紹介してもらった本。 猿一家によるキリン虐待の物語。読んでいて腹が立ってしょうがなかった。 ひとりぼっちになったきりんのセシリーは、猿一家が渡る橋になってあげたところから、遊び相手を見つけて大はしゃぎと言いたいんだろうけど、イジメにしか見えない。猿た...
きりんが活躍するということで紹介してもらった本。 猿一家によるキリン虐待の物語。読んでいて腹が立ってしょうがなかった。 ひとりぼっちになったきりんのセシリーは、猿一家が渡る橋になってあげたところから、遊び相手を見つけて大はしゃぎと言いたいんだろうけど、イジメにしか見えない。猿たちはセシリーを滑り台や帆掛け船のマストにしたりして、濡れると毛皮を剥がして干す。しかも、「きりんって、ほんとに せわが やけるよ」なんて言う。ハープ役のところでもセシリーは縛られていた。 絵的にもおかしいことばかり。長いベッドがあったはずなのに。きりんの家は背が高いばかりで、小さい。入るはずがない。流石に雲の上にまで首は出ないだろう。作者がいろいろ想像するのは勝手だが絵本にしないでほしい。いきなりお別れの話が出てきたと思ったら、セシリーの家の火事を消したからって、いつまでも一緒にいようねってみんなで大喜び。こうして、いじめられっ子を含んだ、見た目は友達に見えるいじめっ子集団が出来上がっていく。 初版は昭和56年。この絵本、息子が通った保育園にもあったのかもしれない。ごっこ遊びで集団暴行されてあざだらけになって帰ってきたことがあった。無責任な保育士に、遊びですからって片付けられた。大した情操教育だわ。よくイジメが問題になるけど、起こった中学とかじゃなくて、幼児期の環境も調べたほうがいいよね。とりあえず、この本があったのは県立図書館の書庫だ。誰も借りませんように。
Posted by
- 1