あの頃、あの詩を の商品レビュー
団塊世代が中学生だったころに、おおくの教科書に載っていた詩の数々。 これらの詩に胸をときめかせ、真剣に希望を重ねた時代。 失ったのではなくて、変化しているだけだと、詩人なら言葉で証明してください。 あなたたちがこの世界を輝かせるのです。 ★ 「世のお父さん、お母さんたちは 何...
団塊世代が中学生だったころに、おおくの教科書に載っていた詩の数々。 これらの詩に胸をときめかせ、真剣に希望を重ねた時代。 失ったのではなくて、変化しているだけだと、詩人なら言葉で証明してください。 あなたたちがこの世界を輝かせるのです。 ★ 「世のお父さん、お母さんたちは 何一つ持ってゆかない。 みんなお前たちに譲つてゆくために いのちあるもの、よいもの、美しいものを、 一生懸命に造ってゐます。」(抄)(河井酔茗/ゆづり葉) 「みろ 太陽はいま世界のはてから上るところだ 此の朝霧の街と家家 此の朝あけの鋭い光線 まづ木木の梢のてつぺんからして 新鮮な意識をあたへる みづみづしい空よ からすがなき すずめがなき ひとびとがかつきりと目ざめ おきいで そして言ふ お早う お早うと よろこびと力に満ちてはつきりと おお此の言葉は生きてゐる! 何といふ美しいことばであらう 此の言葉の中に人間の純(きよ)さはいまも残つてゐる 此の言葉より人間の一日ははじまる」(山村暮鳥/一日のはじめに於いて) 「おお何といふ美しい朝であらう 何といふ幸福(しやはせ)を予感せられる朝であらう」(抄)(朝の歌/室生犀星) 「心に太陽を持て。 あらしが ふこうと、 ふぶきが こようと、 天には黒くも、 地には争いが絶えなかろうと、 いつも、心に太陽を持て くちびるに歌を持て。 軽く、ほがらかに、 自分のつとめ、 自分のくらしに、 よしや苦労が絶えなかろうと、 いつも、くちびるに歌を持て」(抄)(ツェーザル・フライシュレン/心に太陽を持て)
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