研ぎ師太吉 の商品レビュー
十兵衛店の長屋に、一人の娘が太吉を訪ねて やって来た。料理人だった父親の形見の 出刃庖丁を、供養として研いでほしい。 快く引き受けた太吉に、かおりと名乗るその娘は、 妙なことを口走る…。切れ味抜群の深川人情推理帖。
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内容(「BOOK」データベースより) 十兵衛店の長屋に、一人の娘が太吉を訪ねてやって来た。料理人だった父親の形見の出刃庖丁を、供養として研いでほしい―快く引き受けた太吉に、かおりと名乗るその娘は、妙なことを口走る。おとっつあんは、殺されたんです…。一力節が冴えわたる傑作時代長編...
内容(「BOOK」データベースより) 十兵衛店の長屋に、一人の娘が太吉を訪ねてやって来た。料理人だった父親の形見の出刃庖丁を、供養として研いでほしい―快く引き受けた太吉に、かおりと名乗るその娘は、妙なことを口走る。おとっつあんは、殺されたんです…。一力節が冴えわたる傑作時代長編。 平成29年9月8日~11日
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随所に食べ物の話が出てくるところが面白い。 主人公が心惹かれたお茶を上手に入れる女性、惜しみなく極上の鰹節を使ってだしをとる十手持ち、うどん屋の香り、そうめん名人、、、 いろいろな人と出会いながら、じわじわと周囲を固めながら、事件の真相が解き明かされていく、、、。 ところが最後は...
随所に食べ物の話が出てくるところが面白い。 主人公が心惹かれたお茶を上手に入れる女性、惜しみなく極上の鰹節を使ってだしをとる十手持ち、うどん屋の香り、そうめん名人、、、 いろいろな人と出会いながら、じわじわと周囲を固めながら、事件の真相が解き明かされていく、、、。 ところが最後は、いきなりの強引な方法で真相が明かされるところが、どうもすっきりと腑に落ちませんでした。それが★を1つ減らした理由です。
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実直な職人で仕事は料理人などから高く評価されている。女性の依頼を受けたところから事件に巻き込まれて、解決の為に善意の出会いを重ねる事になるが・・本来ならメインになるべき事件の内容や女性との絡みは弱い。マイナーな砥ぎ職の意義、江戸時代の職人気質がむしろ中心。山本さんって、恋愛を描く...
実直な職人で仕事は料理人などから高く評価されている。女性の依頼を受けたところから事件に巻き込まれて、解決の為に善意の出会いを重ねる事になるが・・本来ならメインになるべき事件の内容や女性との絡みは弱い。マイナーな砥ぎ職の意義、江戸時代の職人気質がむしろ中心。山本さんって、恋愛を描くのは苦手みたい(笑)
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研ぎ師を生業とする太吉のもとにやってきた、かつて愛した女性と同じ名を持つ見知らぬ若い女。 彼女が持ち込んだのは、研ぎを必要とする包丁と一つの謎・・・。 人情もの&ミステリで二粒おいしい一冊です。 ただこの人が書く恋愛部分はいつも先が読めないのですよ。 最後にあの子を選ぶ...
研ぎ師を生業とする太吉のもとにやってきた、かつて愛した女性と同じ名を持つ見知らぬ若い女。 彼女が持ち込んだのは、研ぎを必要とする包丁と一つの謎・・・。 人情もの&ミステリで二粒おいしい一冊です。 ただこの人が書く恋愛部分はいつも先が読めないのですよ。 最後にあの子を選ぶとは! 作者は結構ラブの部分はどーでもよかったりして・・・。
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まあまあなんですが こんなに次々と協力してくれる人が現れるものでしょうか? 登場する人を表す言葉が決まりきっているような感じがします。
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内容情報通り、一力節です。 ラストの展開がちょっと畳み掛けるような感じ… なぜ犯人にたどり着いたのかもう少し推理が有っても良かったかな? と、個人的に思ったりします。
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山本一力の作品は それはそれでスゴイし、イイのだが 作品内での心情描写がものすごくリアルなため、 時代小説でありながら、現代を思わせる。 人間の心情なんて時代で変わるものではないから。 それで、重たくって あまりスキじゃなかったんだけど この作品はおもしろかった。 探偵小説的...
山本一力の作品は それはそれでスゴイし、イイのだが 作品内での心情描写がものすごくリアルなため、 時代小説でありながら、現代を思わせる。 人間の心情なんて時代で変わるものではないから。 それで、重たくって あまりスキじゃなかったんだけど この作品はおもしろかった。 探偵小説的なつくりもグー。
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江戸の天保11年、刃物の研ぎ師、太吉のお話。主人公太吉は、真っ直ぐな男。仕事にも妥協を許さない。それは職人によくある頑固さとは違う。人に対する心配りができる男だ。そんな男だからこそ信頼される。その太吉のもとに、ある事件が舞い込む。解決に乗り出す太吉が信頼の絆に助けられ、事件の真...
江戸の天保11年、刃物の研ぎ師、太吉のお話。主人公太吉は、真っ直ぐな男。仕事にも妥協を許さない。それは職人によくある頑固さとは違う。人に対する心配りができる男だ。そんな男だからこそ信頼される。その太吉のもとに、ある事件が舞い込む。解決に乗り出す太吉が信頼の絆に助けられ、事件の真相に迫る。ほのかな恋物語も絡める。時代劇の王道の物語。すっきり端正な語り口に、爽やかな結末。恋の行方に「あれっ」と思わされ、幕を閉じる。
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図:江戸の一本気な男たち。 余談ですが物語りに出てくる質素ながらに手と心のこもった定食やうどん、お茶が美味しそうだと心に残った。
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