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インテリジェンス人間論 の商品レビュー

4.1

14件のお客様レビュー

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2021/06/09

鈴木宗男とか森喜朗とか、これが出た当時に比べると今は存在感が薄れたり、森元総理みたいにテレビを見ても、頭の中までヨボヨボなんだろうな、という雰囲気を感じるようになった。そのあたりからの印象かもしれないけど、本書に比べると佐藤優の本も、最近はずいぶん脂が抜けたんじゃないかなぁ、なん...

鈴木宗男とか森喜朗とか、これが出た当時に比べると今は存在感が薄れたり、森元総理みたいにテレビを見ても、頭の中までヨボヨボなんだろうな、という雰囲気を感じるようになった。そのあたりからの印象かもしれないけど、本書に比べると佐藤優の本も、最近はずいぶん脂が抜けたんじゃないかなぁ、なんてことを感じたものだ。ある種、生々しい人物描写とか文章から漏れてくる自分の身に降りかかったことへの怒りとか恐怖、先行きへの警戒みたいなものが、今はもうないのだと思う。 もう10年以上前に出た本なんだね。たぶん読んでなかったんじゃないかなぁ、と思って読んだけど、知っているエピソードは多々あった。ただ、佐藤氏はたくさん本を出していて、特に自分の経験という部分では当然同じことを他でも書いているからなぁ。どこで読んだかは、もはやわからなくなっている。イエス・キリストのこととかユダの福音書のこととか、新鮮に読めて楽しかった。

Posted byブクログ

2020/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

インテリジェンス人間論 (和書)2010年03月16日 15:18 2007 新潮社 佐藤 優 神学を学ぶということは決して無駄なことではないと感じさせてくれます。超越性無くして超越論的もありえないのかなって感じた。 イエス・キリストの不良少年、イスカリオテのユダの福音書など面白い見方・考え方があって興味深かった。

Posted byブクログ

2020/04/17

「自民党総務局長の職務は、世間一般にはあまり知られていないが、選挙における党の公認を決定し、選挙費用を分配、その他、自民党に敵対する政治家の信用失墜のための裏工作を計画、実行するなどの汚れ仕事を含む広範囲に及ぶ。」(p13 第一話 鈴木宗男の悲しみ) のっけからおっかないことが...

「自民党総務局長の職務は、世間一般にはあまり知られていないが、選挙における党の公認を決定し、選挙費用を分配、その他、自民党に敵対する政治家の信用失墜のための裏工作を計画、実行するなどの汚れ仕事を含む広範囲に及ぶ。」(p13 第一話 鈴木宗男の悲しみ) のっけからおっかないことがサラリと書いてあるが、佐藤優氏の著作は、成熟した大人のための読み物という言い方がふさわしい。 現実の社会を深く経験してきた人しかわからない苦さと、そして愛情に満ちている。 「(イスラム原理主義、マルクス主義同様、)私が信じるキリスト教思想も、基本的には「人殺し」を正当化する論理を含んでいる。だから思想を扱うこと殺人は隣り合わせにある。このことを自覚していない思想家は無責任だと思う。」(あとがき p319-320) 「戦争を意識しないような思想は、偽物とはいえないとしても「思想の抜け殻」にすぎないのだと私は考えている」(あとがき p320) こういうことを遠慮なく表明する著者の本が面白くないわけがない。 内容に必ずしも賛同するわけではないが。 あまりに軽々しく発せられるネット上の言葉の切れっ端にいつも曝されているので、こういう腰の重たい文章に出会うとホッとするわけである。

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2018/10/09

半端ではない知識と考察力で鈴木宗男氏からキリストまでを語る。インテリジェンスを生業にしてきた佐藤氏の視点を少しでも習得したい。

Posted byブクログ

2017/05/07

佐藤優さんの対人評の書です。 鈴木宗男さんを筆頭に、橋本、小渕、森といった歴代の総理や、はてはラスプーチンに至るまで…(笑) 鈴木宗男さんとは強固な絆を感じました。 けして利害関係に基づくものではなく、人と人との情が通じあっている様な。

Posted byブクログ

2014/12/01

佐々淳行さんとは対極のものの見方をしていてとても面白いです。 「知の武装」と三冊合わせて読むと同じ事件でも、同じ国家の官僚でも、考え方が全く違うということがわかります。

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2012/11/18

首相をしていた小渕さん、森さん、橋本さんのテレビとは違う一面を見られて面白かった。 この手のノンフィクションで気をつけたいのは「国家の罠」「自壊する帝国」と同様に、その行動が作者によって否定的に見られている人については読んでいるうちに同調してしまいそうになるところ。この本のみで判...

首相をしていた小渕さん、森さん、橋本さんのテレビとは違う一面を見られて面白かった。 この手のノンフィクションで気をつけたいのは「国家の罠」「自壊する帝国」と同様に、その行動が作者によって否定的に見られている人については読んでいるうちに同調してしまいそうになるところ。この本のみで判断しては不公平だろう。 ユダの裏切りはキリストからの指示だったという「ユダの福音書」問題もよかった。 金日成とかトルクメニスタンあたりは正直あまり惹きつけられず頭にすっと入ってこなかったのが残念。自分の興味関心のアンテナにも因る。 作者の佐藤さんはもう外交官としてではなく物書きとして生きていくつもりのようだが、政界での実体験に基づいて生身の人間を描くことが大きな魅力だっただけに残念に思う。 キリスト教関係の本なら読んでみたいかな。

Posted byブクログ

2012/08/21

佐藤優による政治家や歴史上の人物の人間面を描いた秀作。もともとが宗教学者的な傾向があるので、そのへんの記述にはまったく興味を持てなかったものの、政治家については報道を通じて知っている人間像とはだいぶ違いがあるなということがよくわかるわけで。特にプーチンに関する部分は流石ですな。

Posted byブクログ

2012/08/04

実に面白い。鈴木宗男の話、小渕恵三の招き猫、マフィアの技法etc。 『週16回』の処で、頭がクラクラして参りました。 日本人もこのくらいやらないと露西亜人や支那人にやられっぱなしになるなと 妙に納得した次第である。 筆者佐藤優氏の処世論はどれを読んでも氏の体験に裏打ちされて勉強に...

実に面白い。鈴木宗男の話、小渕恵三の招き猫、マフィアの技法etc。 『週16回』の処で、頭がクラクラして参りました。 日本人もこのくらいやらないと露西亜人や支那人にやられっぱなしになるなと 妙に納得した次第である。 筆者佐藤優氏の処世論はどれを読んでも氏の体験に裏打ちされて勉強になる。 「技法」「文法」と言ふ言葉使ひも新鮮な響きを持ち、面白い。

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2011/08/26

信仰心を持ちつつ、キャリアではない外交官として厳しい局面を乗り越えてきた著者の目から見た描写は、ものごとを多面的に見ることに多いに役立つ。

Posted byブクログ