エトピリカ の商品レビュー
小島ゆかりの第五歌集「希望」(2009年、著者43歳)を読了。ブクログの検索では出てこず、別の歌集の表紙を借りる。「月ひと夜ふた夜満ちつつ厨房にむりッむりッとたまねぎ芽吹く」「これの世の奇跡のやうな平凡事すこやかにけふ子は卒業す」「百年後のある日のごとく春の日の草の堤に夫と座りぬ...
小島ゆかりの第五歌集「希望」(2009年、著者43歳)を読了。ブクログの検索では出てこず、別の歌集の表紙を借りる。「月ひと夜ふた夜満ちつつ厨房にむりッむりッとたまねぎ芽吹く」「これの世の奇跡のやうな平凡事すこやかにけふ子は卒業す」「百年後のある日のごとく春の日の草の堤に夫と座りぬ」「はまぐりがワハッと笑ひえびが踊りねぎが笛吹く寄せ鍋の中」「望の月真上にあればうつとりと尻尾を出せりネズミモチの木」「ポストまで遠回りする月のよる切手の中の駱駝と歩む」「六月の風ふきとほる体育館 少年少女ゴムのにほひす」「穴に落ちし縄文人が見しやうな雲ひとつあり空の真中に」「天金の古き書より見えぬほど金こぼれつつ店主居眠る」
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