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たとえば、世界が無数にあるとして の商品レビュー

3.3

19件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/04/25

部活動盛んな学校で、帰宅部の生徒が所属させられる進路研究クラブ。 その進路研究クラブの週一回の活動日に、進路相談室に訪れる4人の現在と過去の話。 学生時代の暗い気持ちの部分を思い出すような作品だった。 ただ、登場人物たちの思考が深くいくほど、理解し難かったり、こんな怖いこと考える...

部活動盛んな学校で、帰宅部の生徒が所属させられる進路研究クラブ。 その進路研究クラブの週一回の活動日に、進路相談室に訪れる4人の現在と過去の話。 学生時代の暗い気持ちの部分を思い出すような作品だった。 ただ、登場人物たちの思考が深くいくほど、理解し難かったり、こんな怖いこと考える?と思ったりで、気持ちがわかるなーと思いながら読むことはできなかった。 そんなに長い話ではないが、読み進めるのに時間がかかった。 表紙の雰囲気と違って、全体的に暗い話だった。

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2019/04/16

部活動に入っていないと浮くほど部活動が盛んな高校で、自動的に「進路研究部」に入れられた帰宅部の4人。視点を変えながら卒業後の4人の話が綴られる。 全体的に暗いです。けどわかる。 ”周りに合わせる空気を出し忘れてクラスに馴染み損ねてしまった”みたいな表現に一番共感した。「人並み」...

部活動に入っていないと浮くほど部活動が盛んな高校で、自動的に「進路研究部」に入れられた帰宅部の4人。視点を変えながら卒業後の4人の話が綴られる。 全体的に暗いです。けどわかる。 ”周りに合わせる空気を出し忘れてクラスに馴染み損ねてしまった”みたいな表現に一番共感した。「人並み」である空気を出すことに疲れる事、あるある。

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2013/12/20

暗いなあ。でもハッとすることがいくつか書いてあって 本当に読んで良かった。しかしこの人の本でハッピーエンドってないの?

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2013/04/14

装丁とタイトルに惹かれて。 個人的には全体的にネガティブな感じがとても好きな作品。読んだあとにタイトルをみたとき納得できるものだと嬉しくなるのですが、これはまさにそうだった。 4人の主人公というのが多からず少なからずのボリュームで、順番も良かったと思う。 この方の文章は、ゆるい...

装丁とタイトルに惹かれて。 個人的には全体的にネガティブな感じがとても好きな作品。読んだあとにタイトルをみたとき納得できるものだと嬉しくなるのですが、これはまさにそうだった。 4人の主人公というのが多からず少なからずのボリュームで、順番も良かったと思う。 この方の文章は、ゆるい流れとやわらかい言葉が多いのに、要所要所で誰もが奥底に隠してる劣等感をチクリチクリとさしてきて、やるなぁって思った。 それぞれの悩みにそれぞれが言及するとこ、どこも名言だったと思う。 世界が無数にあるとしたら、わたしにとってそれは希望です。

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2013/01/13

暗かったなぁ… 暗かったけど共感できたなぁ… 選択に直面する度に宇宙が分裂するのなら、今この瞬間の自分は、すでに何百回と分裂を繰り返してきた、私という人間のほんの一片にすぎない。 だから、今、自分がいる世界も、自分自身も、目の前の出来事も何もかも、本当はとるにたらないのではない...

暗かったなぁ… 暗かったけど共感できたなぁ… 選択に直面する度に宇宙が分裂するのなら、今この瞬間の自分は、すでに何百回と分裂を繰り返してきた、私という人間のほんの一片にすぎない。 だから、今、自分がいる世界も、自分自身も、目の前の出来事も何もかも、本当はとるにたらないのではないか。

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2012/04/13

進路室にかけられている重苦しいカーテンのような、登場人物たちの心情。 過去と未来が交錯しながら物語は展開されるけれど、大人になっても彼らの心にはずっとそのカーテンがかけられているような印象でした。

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2012/01/29

2007/12/30 たとえば、世界が無数にあるとして。その無数のうちのひとつの世界の中の私は、1時間かけてこの本を読みました。1時間、返してほしい。 ぱっと見で予想してたよりはちゃんとしてた。ただそのちゃんとのしかたが、しんどかった。 クラブ活動が強制の高校で、...

2007/12/30 たとえば、世界が無数にあるとして。その無数のうちのひとつの世界の中の私は、1時間かけてこの本を読みました。1時間、返してほしい。 ぱっと見で予想してたよりはちゃんとしてた。ただそのちゃんとのしかたが、しんどかった。 クラブ活動が強制の高校で、”馴染めない”生徒が入れられる「進路研究部」。そこにいつも集まっていた4人のそれぞれの物語。 個人的に、この本なにかと印象かぶるな-と考えたら、川上弘美の「古道具屋 中野商店」でした。水飴ほどじゃないけど、ただの水でもない、なんとなく粘り気のある感じ。特に第一話。 1~4話まで連携していて、そういうつくりは諸刃の刃だと思う。読者に全員のエピソードが読みたい!と意気込ませられる可能性がある反面、1人に飽きちゃったら終了、というのもありえる。私は今回は後者でした。まあ好みですから。 ただ言えるのは、学生時代(って今もだけど)、私はこの人たちみたいに、全身全霊をかけて誰かの存在を呪ったり愛しんだりなんてしなかった。 しなかったから今ここにいれるのか、ここにいるのか。

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2011/07/22

進路研究クラブの4人の高校時代~現在 あのころのメンバーはどうしてるかなぁと思いつつ 結局会うことはないのね・・・ みんなそれぞれが別々の悩みや考え方を持つ高校時代 数年経ってもやはり本質的なところはかわらないのかなぁ 男女4人の心の闇みたいなところを、うまく書き...

進路研究クラブの4人の高校時代~現在 あのころのメンバーはどうしてるかなぁと思いつつ 結局会うことはないのね・・・ みんなそれぞれが別々の悩みや考え方を持つ高校時代 数年経ってもやはり本質的なところはかわらないのかなぁ 男女4人の心の闇みたいなところを、うまく書き分けていると思いました

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2011/03/02

表紙が気に入ったので読んでみた。曇り空のようにどんよりと、とにかく暗かった。この本を読んで赤いピアスが欲しくなった。

Posted byブクログ

2011/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いわゆる中二病の話かな。 学校にうまく馴染めない。なにかが違う。 そう思っているのはあなただけじゃないよ。みんなだよみたいな。 原さんと伊能のやり取りがなんかひっかかった。 自分もなんとなく周りの人見下しちゃうところがあるし、 自分もそんな大した人間じゃないって知ってるし。 周りとの距離の取り方がわかんなくなったら自分も終わりかもしれない。 「ハビタブル・ゾーン」 ◆原かの子 クラスで浮いている。強気。小難しいこと考えちゃって悦に入るタイプ。 「靴の下の墓標」 ◆堀田悠仁 恋愛経験乏しい。少女マンガが好き。教師。 「ホーさんのアザラシ」 ◆高橋せり 吹奏楽部で挫折。専業主婦。もう主婦無理かも。 「さよならジョリス」 ◆伊能明 見下してる。本当の家族はいない。家出。結婚できないかも。

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