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最高の名前にたどりつく名づけの極意 の商品レビュー

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2012/11/14

2012年11月13日読了。名付けの専門家という著者による、新生児への名付け方のガイドおよび「名前とは?」に関するアドバイス。・・・結局名前の付け方も付けられる名前も人の数だけ存在するわけで、「こうすべし」というような「名付けの極意」は存在しないわけだが、原則があるとしたら「本音...

2012年11月13日読了。名付けの専門家という著者による、新生児への名付け方のガイドおよび「名前とは?」に関するアドバイス。・・・結局名前の付け方も付けられる名前も人の数だけ存在するわけで、「こうすべし」というような「名付けの極意」は存在しないわけだが、原則があるとしたら「本音で名前をつける」「人に迷惑をかけないようにする」という2点に尽きる、ということか。名付けは他人を見てするものではなく自分の心と向き合ってすべきもの、という点には考えさせられた、「他人から『どうしてその名前を付けたの?』と聞かれたら、一言で明快にこう答えよう」とか「他の人とカブらない、目立つ名前にしよう」などという考え方は、結局他人(の目)しか見ていない、自分に正直とは言えない考え方なのだな。また、名前は自分だけのものではなくむしろ「社会のため」に社会に登録すべきもの、と考えれば「読めない名前」「キラキラネーム」が何故いけないのか?何故自分の名前を勝手に変えてはいけないのか?についても答えが出るわけだ。・・・「本音で考える」とは、難しいことだが。

Posted byブクログ

2012/08/06

日本はいろいろな意味で、名づけで大きなハンディのある国と言えます。 欧米は表音文字だし。 私たちの名前は不特定多数の人によって使われる、社会の共有物。 名前そのものは直接子供に影響しない。(中略)名前自体は影響しなくても。名前をつけたときの親の感覚は子供に伝わる。 例:誰かがあな...

日本はいろいろな意味で、名づけで大きなハンディのある国と言えます。 欧米は表音文字だし。 私たちの名前は不特定多数の人によって使われる、社会の共有物。 名前そのものは直接子供に影響しない。(中略)名前自体は影響しなくても。名前をつけたときの親の感覚は子供に伝わる。 例:誰かがあなたに「ばーか」と言ってもあなたがバカだということにはならない。言った人が何かに怒っている、ということをあらわしている。あなたも腹が立つ。つまり言葉によって言った人の感覚が伝わっている。 無力感は誰にでもある。無力感が無意識の中にあるが無意識には行動力があり、無力感が深い人は行動にです。「努力する」という方向に出るとよいが、悪く出ると「いばる」「自慢する」「人を困らせる」など。人に読めない名前をつけるのは人を困らせて自分の力を感じる、という行為。(作者は体験で実感したそう) その時代の流行の名前が意味するもの→「何かが足りない」という感覚。戦国時代が「信」(織田信長・武田信玄)昭和初期から戦後「豊・実・茂」(食料難だから)女子は「幸子」(幸福感が足りない)「ひろしと洋子」(海外に自由にいけるようになって激減した名前)。バブル期には「愛」。平成になって「心」や「穂・陽・樹」など自然のものが増えた。 「この子も自分の子だから、きっとまじめに生きてくれるだろう」と子どもを信頼して名づけた場合と「悪いことでもするといけないから」などという不安感で名づけた場合とでは、お子さんには全くちがう感覚が伝わる。 (おすすめ)呼び名は母親が決め字を父親が決める。だいたい女性は音に、男性は文字に敏感であり、子どもを声で呼ぶ回数は母親は父親の10倍以上。母親が気分よく呼べるのが将来の親子関係のためにはよい。 花や植物はいけない、サンズイはいけない、左右対称の字がいい、などはすべて連想ゲーム。 本音で気に入った名前というのは口では理由は説明できないもの。「こんな子になってほしいから」と説明だけ立派な名づけは、人はほめても自分の本音が忘れられているおそれがある。 漢字と熟語では意味が変わることも多い。「諒」の字は悪いという人は「諒闇(喪に服すこと)」という熟語の勘違い。漢字自体は「はっきり説明する」という意味。 加山雄三は「大学の成績が、可が山ほどあり、優が3つしかないから」という当て字。 現代は「人のまねばかりしていたくない」「だけど仲間はずれにされたくない」というジレンマがある。自分のつけた名まえで人が驚いたり、読めなくて首をかしげたりすると「他人とちがうことをした」と一時的に気持ちがいやされる。

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