河合隼雄著作集 第Ⅱ期(5) の商品レビュー
『子どもと悪』(岩波書店、1997年)と『臨床教育学入門』(岩波書店、1995年)のほか、5編の論考を収録しています。 『子どもと悪』も『臨床教育学入門』も、ともに子どもの心の成長と発達のために考えるべきことが論じられています。著者は、ヨーロッパに留学した経験に基づいて、日本人...
『子どもと悪』(岩波書店、1997年)と『臨床教育学入門』(岩波書店、1995年)のほか、5編の論考を収録しています。 『子どもと悪』も『臨床教育学入門』も、ともに子どもの心の成長と発達のために考えるべきことが論じられています。著者は、ヨーロッパに留学した経験に基づいて、日本人の多くがヨーロッパの個人主義を本当の意味で理解していないと述べ、父性の役割の大きな西洋社会と、母性の役割の大きな日本社会との比較を通して、日本の教育が抱えている問題を明らかにしようとしています。 また、学校教育における教師やスクール・カウンセラーの役割について論じている論考も収められています。
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