五つの鍵の物語 の商品レビュー
鍵にまつわる・・・
5つの鍵の美術館・・・そこに飾られた鍵の絵にまつわるホラー短編集
蜜
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
五つの鍵に纏わる物語が語られる幻想奇談。 1つ1つのお話にそれぞれカラー挿絵があって素敵です。 ある映画を想起させる『黒曜の鍵』が特に好みでした。 『野獣の鍵』も好みに合っていて良かったです。 鍵、といわれると思わず単に扉や錠前に施錠の意味でかける鍵を思い浮かべますが、それとは違った形で鍵というものが描かれているのが良かったです。
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ミステリかと思ったらホラーよりのファンタジーだった 著者のこれからも話を書くぞ~宣言ととれなくもない
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内容(「BOOK」データベースより) とある場所にひっそりと佇む“五つの鍵の博物館”。収蔵されているのは、曰くありげな鍵が描かれた5枚の絵。見るものを選ぶその不思議な絵が語りはじめる―。幻のルイ十六世の鍵を求めて訪れた館で出会う意外な鍵(『十七世の鍵』)。「眠り男が、やってくる。...
内容(「BOOK」データベースより) とある場所にひっそりと佇む“五つの鍵の博物館”。収蔵されているのは、曰くありげな鍵が描かれた5枚の絵。見るものを選ぶその不思議な絵が語りはじめる―。幻のルイ十六世の鍵を求めて訪れた館で出会う意外な鍵(『十七世の鍵』)。「眠り男が、やってくる。そのときまで保管されたし」。不思議な手紙と同封されていた銀色に光る小さな鍵(『眠りの鍵』)。ほか全五編の鍵をめぐる物語。美麗イラストと珠玉の短編のコラボレーション。
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太田忠司、最近こういう作風に移行したのか。 「黄昏という名の劇場」、「奇談蒐集家」もこんな感じだった。 モダンホラーというか、自己完結型ホラーというか・・・ 本人楽しんで書いてるのかな? それとも作中で触れてるようにネタ切れで已む無く書いているのか。 うーん。
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とある場所にひっそりと佇む“五つの鍵の博物館”。 収蔵されているのは、曰くありげな鍵が描かれた5枚の絵。 見るものを選ぶその不思議な絵が語りはじめる―。 幻のルイ十六世の鍵を求めて訪れた館で出会う意外な鍵(『十七世の鍵』)。 「眠り男が、やってくる。そのときまで保管されたし」。 ...
とある場所にひっそりと佇む“五つの鍵の博物館”。 収蔵されているのは、曰くありげな鍵が描かれた5枚の絵。 見るものを選ぶその不思議な絵が語りはじめる―。 幻のルイ十六世の鍵を求めて訪れた館で出会う意外な鍵(『十七世の鍵』)。 「眠り男が、やってくる。そのときまで保管されたし」。 不思議な手紙と同封されていた銀色に光る小さな鍵(『眠りの鍵』)。 ほか全五編の鍵をめぐる物語。美麗イラストと珠玉の短編のコラボレーション。 (「BOOK」データベースより) 五つの鍵をベースに、扉の存在などから、ゾクっとくるような怪異譚集。 しかし、ホラー色はそれほど強くはない、と感じた。 全体的に心理的な恐怖が多い。グロいのは「眠りの鍵」くらいかな? 独特の雰囲気を醸しだす、幻想風味の物語… 好きなんです(゚▽^*)☆ また一作ごとに飾られた、フジワラヨウコウ氏の“カラー表紙”が… 作品の不思議な雰囲気を更に増幅させていて、うっとり♡ アハハ 「絵が語る、鍵の物語・・・・・」 いざ! 「プロローグ」 「17世紀の鍵」 「黒曜の鍵」 「非在の鍵」 「夜獣の鍵」 「眠りの鍵」 「エピローグ」 最初は、純粋に過去の幻想だと思い、 歴史の史実から同情に似た感情を抱きつつ読んでいた… すると過去の亡霊に憑かれた、現代の悲劇をも描かれていた「17世紀の鍵」。 記憶をなくした八人の男女が、それぞれ持たされた六桁の番号を頼りに 閉ざされた空間から抜け出そうと、出口を彷徨い求める「黒曜の鍵」。 『CUBE』と同様の恐怖を味わえた。 この作品が一番好きです。 “素因数分解”を用いた数学的なテーマ、見処です。流石ですね。 十一年前、 犯した罪を自ら罰するために、“姫”によって終結させられたネット仲間たち。 そして、“姫”が破獄したと連絡が届く…。 目的のための手段、内と外、表裏一体の「非在の鍵」。 瀬田の家が代々命脈を保ってきたものとは…。 当主に託された鍵が明かす、伝承される運命を、 必然的に受け入れる主人公の残酷な運命物語「夜獣の鍵」。 突然届けられた手紙と、不思議な鍵とがもたらす、恐怖を描いた「眠りの鍵」。 従兄弟は本当に心不全なのか?何故突然死んでしまったのか? 残された者が見つけた一通の手紙。そして同じ手紙が自分の下へ届く…。 毎夜繰り返される、追いかけられる夢に悩まされ…。 ラストからは、様々なイメージが膨らんで、実に面白い。 短編ながら、5つの物語一つ一つが非常に完成度の高い作品なので、 恐怖もあっさりしていて、素敵な余韻が残るものばかりだった。 プロローグとエピローグで、幻想的な世界へ導き、たっぷりと奇怪な余韻を 楽しませてくれる作品だった。 お気に入りです。
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「17世の鍵」「黒曜の鍵」「非在の鍵」「夜獣の鍵」「眠りの鍵」の五つの、鍵にまつわる物語を内包する物語。どれもが、幻想怪奇で不思議な味わいの物語ばかり。 最後まで読んで初めて、この不思議な世界の秘密が判る、鍵が鍵本来の使われ方をしている「黒曜の鍵」が印象的。不条理ではあるものの...
「17世の鍵」「黒曜の鍵」「非在の鍵」「夜獣の鍵」「眠りの鍵」の五つの、鍵にまつわる物語を内包する物語。どれもが、幻想怪奇で不思議な味わいの物語ばかり。 最後まで読んで初めて、この不思議な世界の秘密が判る、鍵が鍵本来の使われ方をしている「黒曜の鍵」が印象的。不条理ではあるものの、「眠り男」とあちら側の世界が恐ろしくも甘美な「眠りの鍵」も良かった。 どうしてもテイストが似通ってしまうのが物足りなかったけれど、鍵から生まれる幻想的な物語の数々を楽しんだ。
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