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高校生の頭んなか の商品レビュー

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2012/03/20

「この本には高校生が書いたコトバがたくさん登場します。でも、それは本にするために書かれたものではありません。生活の中で自由に考えた、生のコトバです。 私たちが通った高校、宮城県宮城野高校の「倫理」という公民科の授業では、『テオーリア』と名づけられた、匿名で投稿できる意見交換の...

「この本には高校生が書いたコトバがたくさん登場します。でも、それは本にするために書かれたものではありません。生活の中で自由に考えた、生のコトバです。 私たちが通った高校、宮城県宮城野高校の「倫理」という公民科の授業では、『テオーリア』と名づけられた、匿名で投稿できる意見交換の場がありました。(中略)この本にはその『テオーリア』へ寄せられた投稿の一部が集められています。 フツーの高校生たちが、日常のさまざまな場面で発見したこと、感じたこと、だれかに伝えたいこと、笑えるなって思ったこと、そんなことをコトバにしてあるがままに表現できたのが『テオーリア』でした。」 (「はじめに」より) 前から読みたいと思っていたのだけど、最近いろいろ思うことがあって、アマゾンで取り寄せて読んでみた。 こういう授業や場って大事だなぁと改めて感じた。 こういう頭の中にある素朴な疑問や、日常の中で感じた思いを、どこかで出せたらいいし、それが何かにつながれば。 今後の方向性のヒントを得られたような気がします。 それだけでなく、純粋にいろいろ得られるものがありました。高校生が、自分のアタマの中に浮かんだものや、ココロで感じたことを、コトバにして紡ぎだしたものって、感性豊かで面白い。 「そーいえば「普通」って何なんだろう?」 「私はこの前おこった自爆テロに対して、ついに『またか』と思ってしまった」 名言集の類の本はよくあるけれど、こういう素朴な高校生のやわらかいアタマから繰り出されたコトバの数々も、味があっていいかも。

Posted byブクログ