海軍少将 高木惣吉正伝 の商品レビュー
歴史に「もし」を語ることは憚れるのだが、高木惣吉海軍少将がいなければ、日本は本土決戦に突き進み、第三の原爆が東京に落ち、日本民族は滅びていたかもしれない。少将の身でありながら、ときの政府や軍の上層部や皇室に働きかけて東条首相に辞表を提出させ、時局収拾のため奔走し、それがやがてポツ...
歴史に「もし」を語ることは憚れるのだが、高木惣吉海軍少将がいなければ、日本は本土決戦に突き進み、第三の原爆が東京に落ち、日本民族は滅びていたかもしれない。少将の身でありながら、ときの政府や軍の上層部や皇室に働きかけて東条首相に辞表を提出させ、時局収拾のため奔走し、それがやがてポツダム宣言の受託に繋がるのである。病弱な身体を宥めながら、また妻を大切にしながら、老いるまで勉学に励み、後進を育てていった姿に感動を覚えた。もっと広く世間に知られるべき人である。
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