百貨店サバイバル の商品レビュー
「Jフロントリテイリング」、「エイチ・ツー・オーリテイリング」・・ この2つのグループは、いったい何の会社だかわかるだろうか? 実は「J・・」は大丸と松坂屋、「エイチ・・」は阪急と阪神百貨店の経営統合した名前だ。 何だかオレには、いまだにピンとこないのだが・・。 その他にも、2...
「Jフロントリテイリング」、「エイチ・ツー・オーリテイリング」・・ この2つのグループは、いったい何の会社だかわかるだろうか? 実は「J・・」は大丸と松坂屋、「エイチ・・」は阪急と阪神百貨店の経営統合した名前だ。 何だかオレには、いまだにピンとこないのだが・・。 その他にも、2000年には「そごう」と「西武」、最近は「伊勢丹」と「三越」も統合を発表。 百貨店も完全なサバイバル時代となったようだ。 この本は日経ビジネスに連載されていたものを、編集委員の田中氏が加筆して文庫化したもの。 それぞれのグループの、統合に至るまでの経緯や今後の課題などが記してあり興味深い。 「百貨店」=「デパート」→高級な食事や洋服などを売っている。そんなイメージがある。 オレの子供の頃は、デパートへ行くなんて行ったら、何かブルジョアになったような気さえした(笑) モノは高いばかりではニーズが無くなる。安くても良い品を消費者が選ぶようになる。 そしていつの間にか、百貨店は「流通の雄」の座をスーパーやコンビニに明け渡してしまった。 確かに一点豪華主義の人はいるし、百貨店の外商でないとモノを買わないお金持ちもいる。 しかし、いつもいつも百貨店の買いに行くかというと・・やはり一部の層だけだ。 百貨店はやがて老舗同士の経営統合で、再編の道を選ぶことになったのだ。 だが、老舗同士の看板(暖簾)が本当に一つになるのだろうか? ブランドイメージも違うし、中で働いてきた従業員のDNAも違うはずだ。 うまく2つのブランドが融合して、更なる力を発揮すればよいのだが。 おそらくはここ数年で「勝ち負け」が明暗としてはっきりするにちがいない・・。
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