ヤクザ、わが兄弟 の商品レビュー
任侠ドリーム抱けないしヤアさんは在り方も仕事内容もとにかく恐いと思ってるが、これは篤い情と誠実さに裏打ちされた書き手の上手さで面白かった。
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この本の著者であるヤコブ・ラズといい、また『戦後日本のジャズ文化』の著者マイク・モラスキーといい、さらには彼らに先立って日本の各ジャンルの社会に溶け込んで労作を発表してきた<知日派>外国人のもつ貪欲ともいうべき好奇心と無謀なほどの大胆な行動力には脱帽するしかない。おそらくフィー...
この本の著者であるヤコブ・ラズといい、また『戦後日本のジャズ文化』の著者マイク・モラスキーといい、さらには彼らに先立って日本の各ジャンルの社会に溶け込んで労作を発表してきた<知日派>外国人のもつ貪欲ともいうべき好奇心と無謀なほどの大胆な行動力には脱帽するしかない。おそらくフィールド・ワークを生命とするジャンルを志すこれらの人々の知的、物的を含めたエネルギーの総量は日本人よりも桁外れに多いのであろう。 それにしてもヤクザの大ボスがイスラエル人の文化人類学者を受け容れた理由が「わしらは、いろんなものの寄せ集まりだ。社会の難民だ。端っこにいる人間だ。まっとうだといわれる人たちから押しやられ、憎まれ、さげすまれ、追われてきた‥‥」という気持ちにあり、そこにイスラエル人の文化人類学者が共感を覚えたというのは、まことに興味深い。
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