ソフトウェア品質知識体系ガイド の商品レビュー
なかなか幅広く取り揃えられた中身なのだけど、文章がいちいち冗長で読みにくい。これを読む人の多くはソフトウェア工学の研究者ではなくエンジニアでしょうから、出展を載せるよりは関連参考図書を載せたほうが重宝がられたのではないか?
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人気のようだったので、図書館で人数待ちで借りたのですが、、、内容が難しく、規格のコード番号がただ羅列してあるだけのような印象でした。。自分の知識が足りないのかな。。
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BOKはBody Of Knowledgeの略。日本語で言えば知識体系。有名なBOKと言えばプロジェクトマネジメント知識体系のPMBOKやソフトウェアエンジニアリング基礎知識体系のSWEBOK。SQuBOKはソフトウェア品質に関する知識体系である。 最近はBOK花盛りで、様々なBOKが玉石混淆にリリースされている。EABOK、BABOK、REBOK、CSQEBOK、PSPBOK、CMBOK、DMBOK、IT-BOK-J、etc、etc… 実際に「おまえBOKと言いたいだけちがうんかい?」というような石なBOKもあるのが現状かと。しかし、このSQuBOKは明らかに珠であるといえる。 ソフトウェアの世界は、主に欧米が主流であり、多くの方法論、手法、プラクティスなどが輸入されているドメインであることは否めない。しかし、ことソフトウェア品質やテストに関して、決して日本は後塵を拝しているわけではない。 SQuBOKは日本発のBOKであり、欧米だけではなく日本の様々な知見がしっかりとまとめられている点が非常にすばらしいと感じる。まさしく、日本でしか作り得なかったBOKであろう。現在第2版に向けて改訂作業が続いているとのことだが、引き続き欧米だけではなく日本における品質についても網羅して頂きたい。 なお、本書の用途としては、まず品質やテストについて知らない単語に触れた際の入門として、要するに辞書として使用することをお勧めする。本書で概要を知ることができ、より詳細を知りたい場合は、示されている文献に当たることができる。示されている書籍や文献は、そのキーワードに対する良書であるため、効率的に良質な情報に当たれる。 品質やテストについて生業としている人は手元に置いておくべき良書である。
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SWEBOKのように、ソフトウェア品質に関するアレコレが集約された本です。 内容は、パブリックコメント募集用のβ版をみるとだいたいわかるのですが、うれしいことに書籍になって別物といってもいいくらい、超大幅加筆修正されていました(だから、β版を手にして満足している人も一度、書籍...
SWEBOKのように、ソフトウェア品質に関するアレコレが集約された本です。 内容は、パブリックコメント募集用のβ版をみるとだいたいわかるのですが、うれしいことに書籍になって別物といってもいいくらい、超大幅加筆修正されていました(だから、β版を手にして満足している人も一度、書籍版を見てみようね!)。 こうして、ソフトウェア品質知識体系が識者の手によって、比較的入手しやすい書籍や論文へのリンクがしっかりとられたガイドとしてまとめられたっていうことは本当に価値のあることです。 将棋の羽生善治が、インターネットに対して「高速道路」という比喩を使いましたが、SQuBOKは、ソフトウェアに関する品質知識を得るための「高速道路」だと思います。 ソフトウェア品質に携わる人の机に常備、参照、活用し、まずは先人レベルを理解し、参考文献に当たってその域に到達しましょう。 それにしても、保田勝通の『ソフトウェア品質保証の考え方と実際』、参照されすぎです。(^_^;) もちろん、日本のソフトウェア品質知識が網羅的に実用レベルで書かれている最高の本なので当たり前のことなのですが、ここまで参照されていると保田本を改訂してセットで売ったらどうって思っちゃいました(実現性はともかくとして)。
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ソフトウェア品質を管理という視点だけでなく、品質そのものの視点を提供している点において、管理指向から脱却する一歩になるかもしれない。 測定、見直し、試験、分析・評価、運用・保守という基本的な事項を体系的に記述している。 どういう作り方をするのがよいか、よい設計のソフトウェアを作るにはどうしたらいいか、品質の肝は設計(デザイン)だと思う。 ハードウェアのプログラムでは、設計という視点が確立している。 ソフトウェアではプログラムを書くことが設計であるはずなのに、大規模開発では分業しようとすることがある。 プログラムを書いて、試行錯誤すればよいことを、プログラムを書かずに試行錯誤しようとするのはよくわからない。 規模や分野によって、いろいろ立場の違いがあるかもしれない。 著者、レビュアーは、錚々たる方々なので、安心してみることができる。 参考文献には、プログラマが書いた本、プログラマの知見を整理したものもあると思われるので、プログラムを組んでいる人達がこの本をうまく利用して、プログラマにとってのソフトウェア品質知識とは何かを、それぞれが構築することが重要だと思う。 例えば、Safetyは、ISO/IEC Directivesに安全に関する資料があり、ISO/IEC Guide 51,50 で基本的な記述があり、ISO 12100に機械に関する安全設計に関する知見がある。これらを含んで安全に関する記述するとよいだろう。 ソフトウェアにしろ、ハードウェアにしろ、プログラムは設計であるという基本に帰るとよい。 ハードウェアの設計に対応したソフトウェアの設計という視点を強化するきっかけを読者が掴んで、それぞれに必要な体系を持つとよいのではないだろうか。 ps. 日経品質管理文献賞を受賞したとのことです。おめでとうございます。
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ソフトウェア品質技術者初級試験対策として読んだ。 資格試験対策へのお役立ち度は、以下を参照されたい。 http://blog.livedoor.jp/sakamoto_yoshitaka/archives/51426715.html 試験対策なら、本書を精読するだけで、初級試...
ソフトウェア品質技術者初級試験対策として読んだ。 資格試験対策へのお役立ち度は、以下を参照されたい。 http://blog.livedoor.jp/sakamoto_yoshitaka/archives/51426715.html 試験対策なら、本書を精読するだけで、初級試験は問題ないと思う。 中級・上級試験というのもいま企画中のようだ。そこへの対策お役立ち度はどの程度かは、試験が始まってからわかるだろう。
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