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新しい学(1) の商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2018/10/26

読書猿さんのおすすめで読み始めたのですが、さすがにこれは辛いと最初は思いました。 しかし頭から順番に読むこともないだろうと、後ろから読むと、スルメのようにじわっとくる一文に出会い、事なきを得ました。全文を通読する必要なんてないのです。俗な言い方をすると、「知恵」の話かなと思います...

読書猿さんのおすすめで読み始めたのですが、さすがにこれは辛いと最初は思いました。 しかし頭から順番に読むこともないだろうと、後ろから読むと、スルメのようにじわっとくる一文に出会い、事なきを得ました。全文を通読する必要なんてないのです。俗な言い方をすると、「知恵」の話かなと思います。

Posted byブクログ

2014/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] <1> 「諸国民の世界もしくは国家制度的世界は人間たちによって作られてきたのだから、その諸原理はわたしたち人間の知性自体の諸様態のうちに見いだすことができる」と主張し、人文学の分野に〈コペルニクス的転回〉をもたらしたヴィーコ。 その主著である1744年版『新しい学』の新訳(完訳)がついに刊行を開始する(全3分冊)。 第1分冊には、総序「著作の観念」と第1巻「原理の確立」を収める。 <2> 知恵は、人間に知性と精神をもたらす。 粗野な形而上学から始まったこの「学」は、人類の観念、習俗、行為の歴史となりうる。 「構想力」の重要性を強調し、主著『新しい学』の知識的土台を築いたヴィーコ初の体系的・哲学的著作。 ヴィーコには『新しい学』の「親鍵」であると自負している「発見」がある。 「最初の諸国民は自然本性上の必然からして詩人たちであり、詩的記号によって語っていた」というのがそれである。 第2分冊では、この「発見」を導きの糸として、諸国民の世界を形づくっている「詩的知恵」の諸相に推理がくわだてられる。 <3> 「永遠の理念的な歴史」に立脚して、諸国民のたどる経過と反復のありさまが描かれる。 詳細な訳者解説「大いなるバロックの森」を所収。 第3分冊では、まず第3巻でホメロス研究に画期をもたらした「真なるホメロスの発見」の経緯が語られたのち、第4巻と第5巻で、諸国民の時間の内なる歴史の根底には「永遠の理念的な歴史」が存在するのではないかという予想に立って、諸国民のたどる経過と反復のありさまが描かれる。 巻末には詳細な訳者解説「大いなるバロックの森」を付す。(全3巻完結) [ 目次 ] <1> 第1巻 原理の確立(年表への註記;要素について;原理について;方法について) <2> 第2巻 詩的知恵(詩的形而上学;詩的論理学;詩的道徳学;詩的家政学;詩的政治学;詩的歴史学;詩的自然学;詩的宇宙学;詩的天文学;詩的年代学;詩的地理学) <3> 第3巻 真のホメロスの発見(真のホメロスの探究;真のホメロスの発見;悟性的推理にもとづく劇詩人および抒情詩人の歴史) 第4巻 諸国民のたどる経過(三種類の自然本性;三種類の習俗;三種類の自然法;三種類の政体;三種類の言語 ほか) 第5巻 諸国民が再興するなかで生じる人間にかんすることがらの反復 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted byブクログ