魔物(下) の商品レビュー
大沢さんなのでてっきりハードボイルドだと思って手にしたら 何と、ハードボイルド・ファンタジー(そんなのあるのか?) 麻薬取締官がロシアからの麻薬密輸捜査の際に 何と魔物に遭遇してしまうと言う奇妙奇天烈な話w ロシアのイコンと呼ばれる聖人を描いた絵が 悪さする話なんです...
大沢さんなのでてっきりハードボイルドだと思って手にしたら 何と、ハードボイルド・ファンタジー(そんなのあるのか?) 麻薬取締官がロシアからの麻薬密輸捜査の際に 何と魔物に遭遇してしまうと言う奇妙奇天烈な話w ロシアのイコンと呼ばれる聖人を描いた絵が 悪さする話なんですわ。 ハードボイルドとしてもそこそこ、 ファンタジーとしてもそこそこ楽しめるので どちらも好きな私としては、総合的には楽しめました。 一気に読めます。
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イコンに封じ込まれていた悪霊が、悪意を持つ人間に乗り移り、更なる悪意を求めていく。対する日本の麻取の警官は、人間の清い心で闘う…みたいな。ラストはうまくまとまって、あーよかった!だったが、主人公のトラウマになる登場人物はもっと何かあるのかと思ってたので、特に説明なくて残念。
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大沢在昌さんの作品を初めて読んだ。新宿鮫のイメージが強く大人でニヒルなハードボイルド作家だと思っていたら、予想に反してド直球の伝奇小説だった。 神とイコン、人間対悪魔、銃撃戦、裏の殺し屋といった僕の心に棲むオトコノコをくすぐるようなキーワードが続々と現れる。恋人、仲間、そして宿敵といった人物配置も完璧。初めは一捜査官に過ぎなかった主人公が事件の進展とともに特権的な立場へとステップアップしていき悪魔との"運命的な"決戦の舞台に立つというストーリー展開にもときめきが抑えられなかった。 そして特筆すべきは、こうしたオトコノコ要素を備えながらも、ご都合主義過ぎる展開や記号的な人間関係というものを排したリアルさも同時にあることだ。
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大沢在昌さんの魔物、読了です。 (上)のレヴューでは現実的、科学的な解決があるのを期待したけど、最後まで、ファンタジーな感じでした。しかし、最後の結末に向かうにつれて、サスペンスとしての要素が強くなったので、ストリーに飽きることなく面白かったです。 増殖する憎しみ、連鎖する憎しみ。ホラー小説の「リング」の根底に流れていたものと部分的にかぶるけど、それをとめるものは「愛」ってはっきりは言ってない。けれど、なにか「自己犠牲」って形でそれが書かれています。僕にはそう感じました。 さて、次は何読もうか。
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上巻が面白かった分、この下巻の失速ぶりは本当にガッカリ。 途中までは面白いんだ。とにかくキャラと展開で読ませるから、多少の強引さはいいのだ。 でも肝心のラストが、なんなのだアレ! ここぞというところでそんな偶発? しかも「それも神の意思?」的に持っていかれた日にゃあ。 説得力も...
上巻が面白かった分、この下巻の失速ぶりは本当にガッカリ。 途中までは面白いんだ。とにかくキャラと展開で読ませるから、多少の強引さはいいのだ。 でも肝心のラストが、なんなのだアレ! ここぞというところでそんな偶発? しかも「それも神の意思?」的に持っていかれた日にゃあ。 説得力もなんもない、これまでの苦労が水の泡、て感じ。 その上、重要人物である飯田の描写の少なさよ。 「人間こそが魔物になってしまうのか」というメインテーマがあったろうに、「人間・飯田」の描写があまりにもおろそかだから、本当にただの魔物と化している。 納得いかん!この飯田の扱いのいい加減さは納得いかん。 (これは貴志祐介先生の「黒い家」を読んだ時にも思った不満。 あれだけ「人間こそが化け物になるのか」的なことを論じておきながら、悪人描写はただの化け物。なんだソレ) せっかく面白かったのに…… 尻つぼみ感超。 でもストーリーテラーっぷりには脱帽。流石。
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黒の狩人ですっかりこの作家を好きになったので期待して読んだ・・が、上巻の途中から「まさか、この流れでずっといくわけじゃないよね?」と疑問と怖さを感じつつ読み進めていくと・・見事に嫌な予感的中。 なんじゃこりゃ。なんでまじめに化け物の話に付き合わなきゃいけないわけ・・。リアリティ...
黒の狩人ですっかりこの作家を好きになったので期待して読んだ・・が、上巻の途中から「まさか、この流れでずっといくわけじゃないよね?」と疑問と怖さを感じつつ読み進めていくと・・見事に嫌な予感的中。 なんじゃこりゃ。なんでまじめに化け物の話に付き合わなきゃいけないわけ・・。リアリティある警察物を(勝手ながら)期待してたのに!! 日本語が下手なはずのロシア女性が、日常会話ではおよそ使うはずのないお伽話関係の単語に詳しいのは目をつぶった方が良いか。 とにかく、がっかりしちゃったよ。それでも最後まで読んだので星二つ。
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○2010/04/21 上巻の終わりあたりからいくと、間は空いていたけど覚えてる限りだいたい予想通り。大塚さんが若干というか話が進むごとに妄想と前情報に取りつかれたのか鬱陶しくなっていくところが残念。あと人が死に過ぎ。 日本人が書いたわりには納得できる信仰論だしそれらしいのかな...
○2010/04/21 上巻の終わりあたりからいくと、間は空いていたけど覚えてる限りだいたい予想通り。大塚さんが若干というか話が進むごとに妄想と前情報に取りつかれたのか鬱陶しくなっていくところが残念。あと人が死に過ぎ。 日本人が書いたわりには納得できる信仰論だしそれらしいのかな。分かりやすい仕組みになってたのは日本人視点であるからってことで。とっつきにくいテーマなりに読みやすかったし面白かった。 ジャンナがすごくいいこで可愛かった。
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面白かったです。 楽しめました。 題名どおり、ほんとに魔物が相手とは・・・ 途中からの展開は大体予想できたけど・・・ 最後はちょっとあっけなさすぎ?って気もしました。
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図書館にてレンタル。2010.01.26読了。 上巻の凄みからすると、下巻は先が読める展開であっけなく物足りなく感じた。しかし、大沢ワールドはやはり面白かったです。
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こういう路線のホラーとしては、シンプルな話なんですけど。この「魔物」が取り憑く人間の条件と、現在の社会を考え合わせると……たしかに魔物如きどうってことないんじゃ、と思えてしまいますね。「魔物」が単なる悪の存在でなく、もともとあるものを増幅させる存在である、というのが怖いところ。
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