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IT産業崩壊の危機 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2012/06/11

日本のIT産業の現状について書かれた一冊。内容としてはタイトルどおり少しネガティブで、最後に新しいIT産業はどうあるべきかということが書かれているが、これは大枠の話で前章に書かれているシステムインテグレーターや大手IT会社(富士通、NEC、日立)についてはどうあるべきかという提言...

日本のIT産業の現状について書かれた一冊。内容としてはタイトルどおり少しネガティブで、最後に新しいIT産業はどうあるべきかということが書かれているが、これは大枠の話で前章に書かれているシステムインテグレーターや大手IT会社(富士通、NEC、日立)についてはどうあるべきかという提言は具体的にはない。 現状の問題として下記が挙げられている。 1.ITの基盤技術は国産のものがほとんどなく、輸入に頼っている。 2.ソフトウェア開発技術者不足、スキル不足 3.ユーザー企業のIT活用力低下(IT部門のアウトソーシング、子会社化に伴う) また海外ソフトウェア開発会社の攻勢(中国、インドなど)や国内企業の利益率低下も問題として挙げられている。 その中でSaaSの活用が中小のソフトウェア会社から起こっており、これが大きな潮流になる可能性があるという。またいくつかの企業の事例でIT部門が企業経営に関わる事例が描かれている。明るい要素はこのあたりであった。 現状としてはネガティブながらも大枠で捉えられている。ただ「IT産業」というくくり方は若干乱暴なような気がする。ハードウェア、ソフトウェア、通信、インフラなど種類は異なるものであり、違う分析が必要だと思う。それぞれのエリアでもっと深掘りしたものを読んでみたい。

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2009/10/07

[○09/05/22完読]大手や特色の薄い日本のIT企業にとっては暗くなる話題が多いけど、MIJSコンソーシアムあたりの話には元気づけられる。この辺にはなにか活路が見出せそう。タイトルには”日本の”を入れた方がいいと思う。日本のITが崩壊すると日本の他業界(製造業、流通業をはじめ...

[○09/05/22完読]大手や特色の薄い日本のIT企業にとっては暗くなる話題が多いけど、MIJSコンソーシアムあたりの話には元気づけられる。この辺にはなにか活路が見出せそう。タイトルには”日本の”を入れた方がいいと思う。日本のITが崩壊すると日本の他業界(製造業、流通業をはじめあらゆる業界)にとってもインフラ基盤が脆弱化してしまうと思うので将来が怖くなる。農産物流通などのASP事例は興味深かった。後半の大手電機の国策スパコンの話は少しワクワクしたが、最近の大不況でNECと日立は撤退したようだ。基本的にIT業界に絡む人ならばざっと読んだほうがいいと思う本。

Posted byブクログ

2009/10/04

よく耳にする、日本のIT産業の問題点を企業へのヒアリング等を通じてまとめた本。 実際に危機意識を持っている現場の方々の意見が入っているのは評価できるが、それだけで終わっているのが残念。

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2009/10/07

センセーショナルなタイトルですが、やはり、他業界の動きを見ていてもこの業界も近々、大規模な再編がなされるのではないのでしょうか。 そんなことを予感させる課題、具体例の提示がなされていると思います。 IT業界の概観をつかむのに役立つ本なのではないかと思いました。

Posted byブクログ

2009/10/04

一時は国家をあげてe-japan戦略などといわれ、日本のIT産業は利益を増加させていくものと思われていた。 しかし、現在は業績が低迷し、営業利益を10%以上出している企業はほとんどない状況である。 このような状況の中で、IT産業を再生するためには産業構造の変革が必要不可欠である。...

一時は国家をあげてe-japan戦略などといわれ、日本のIT産業は利益を増加させていくものと思われていた。 しかし、現在は業績が低迷し、営業利益を10%以上出している企業はほとんどない状況である。 このような状況の中で、IT産業を再生するためには産業構造の変革が必要不可欠である。 IT産業崩壊の危機というタイトルで、IT産業に対して警鐘をならす一冊。 ・日本のIT産業は、NTTデータ、日本IBM、富士通、NEC、日立で7〜8割を占めている。ほとんどはこれらの下請け企業で多階層のピラミッド型産業構造である。下位の企業へ行くほど利益率は低くなり、さらに、中国などの人件費の安い国と競争を強いられている。 ・ハード・ソフトの基盤技術の海外依存度は高まるばかりで、日本の研究開発や技術力強化に予算が割かれない。そのため、国際競争力は低下するばかりである。 ・ユーザ企業のIT部門は弱体化し、要求が正しくできない。そのため、システム障害を頻発させてしまう。 そのほか、多数の問題点をあげて警鐘を鳴らしている。 では、これらの問題に対して今後どうすべきか。 ASPやSaaSなどのオンデマンドサービスへのシフト、高度な技術者の育成と技術開発、ユーザ企業としてCIOのあるべき姿。 日経BPの著者がインタビューや取材を踏まえて模索する。

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2009/10/04

http://blog.livedoor.jp/daimon27/archives/501935.html

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