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大阪芸術大学 小池一夫のキャラクター造形学 の商品レビュー

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2015/08/07

2015年8月7日読了。大阪芸術大学で教鞭をとる劇画原作者・小池一夫による、「キャラクター造形学」の講義本。「キャラクター」を産み出し、「キャラを立てる」ことはあらゆる創作者が目指すところだろうが、この本で述べられているのは結局のところ「古典や大衆に受け入れられている作品に学べ」...

2015年8月7日読了。大阪芸術大学で教鞭をとる劇画原作者・小池一夫による、「キャラクター造形学」の講義本。「キャラクター」を産み出し、「キャラを立てる」ことはあらゆる創作者が目指すところだろうが、この本で述べられているのは結局のところ「古典や大衆に受け入れられている作品に学べ」ということになるのか。「全知全能の神」という概念が大衆には実感として理解できないため、「イエス・キリスト」というスーパーキャラクターを設定し、その能力を強調するため「悪魔」という敵キャラが設定された、などの解釈は面白い。創作でも現実の人間でも、「何が彼をキャラクターとして立たせているのか」ということを考えてみるのはよい知的ゲームになりそうだ。

Posted byブクログ