摂氏零度の少女 の商品レビュー
新堂冬樹さんの本はいつも異常すぎるほどの異常な性質を持った主人公が、これまた異常すぎる行動をひたすら追いかける感じが多く、読んでで身体がビリビリするほどだけど、今回は割とそうでもなかった、 異常は異常だけど。シャイニングのような異常さはなかったし、鬼気迫りまくる感じもなく、淡々...
新堂冬樹さんの本はいつも異常すぎるほどの異常な性質を持った主人公が、これまた異常すぎる行動をひたすら追いかける感じが多く、読んでで身体がビリビリするほどだけど、今回は割とそうでもなかった、 異常は異常だけど。シャイニングのような異常さはなかったし、鬼気迫りまくる感じもなく、淡々と異常になっていく女子高生でした。 もっともっとくるからと思って、めっちゃ覚悟して読んでたのに。。。 いつもホントすごいから。 どうしてあの異常性をこんなにも表現できるんだろうと思うと、なんとなく麻薬のような感じで、たまにあの異常性を楽しみたくなる。笑笑 他の本で紹介されてて読んだけど、新堂冬樹ならもっともっと尋常じゃない本あるので是非そちらを。 吐きたいほど愛してる がおススメです。夢に出ます。笑笑
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母にタリウムを飲ませ、経過をブログに載せる名門進学校の女子高生の話。 胸糞悪いの一言。 (図書館)
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実際にあった事件らしいけど記憶にない…。 でも主人公の『生』と『死』に関しての思考は理解出来る。特に偽善者への思考は物凄く良く分かる。
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サイコな娘がずっと怖い。 また虫とからめるから気持ち悪い。 それでも姉を応援しつつ一気読み。 毒で親をじわじわ殺そうとする、18禁かと思ってしまう。
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涼子の、自分の残酷さを正当化する物言いに惹かれて読んだけれど、肩透かしを食らった気分で読了した…期待しすぎていたのかもしれない
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怖かった… そして、彼女の考える事が理解できなかった。 どうして大切な人を苦しめられるのか、それも長期的に。 動物を残虐な手で殺しているのも、動物を助けるためというより楽しんでいるとしか思えない。 そんな風に思う私もきっと涼子からみたら愚かな人間なのだろう。 共感できるところも少しだけあったが、でもほとんどはよく分からなかった。 だけど、心が狂気に蝕まれてしまったら何もかも理屈で説明できるとは思えない。矛盾や理屈で説明できないところがあるからこそよかった気がする。 でも、この難しいテーマで書いた新堂さんは凄いと思った。 「忘れ雪」から新堂さんに入ったので(実質新堂さんの中で一番好きな本)ノワール作品は読むたびに衝撃が凄まじい、刺激の強いものだと感じた。
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自分の母親を救済するために毒を持っていくお話。ブログにアップしている内容+(妄想?)動物たちの会話内容が道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」みたいで後味が悪い…
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新堂 冬樹 『摂氏零度の少女』 (2007年11月・幻冬舎) 名門進学校で一流大学の医学部合格の太鼓判を押されている桂木涼子がある日始めた“悪魔の実験”。それは、人知れず最愛の母親に劇薬タリウムを飲ませることだった…。 高校生の娘がタリウムを飲ませて母親を殺す話。ただそれだけ。 ダメだ、これは全く受け付けられん。 猟奇犯罪者の内面を活写しようとする試みは良い。 おおっ!と思って買った人、たくさんいるに違いない。 しかし結局は、殺人者の胸の内なんて理解不能なんだな、と思わされた。 以下、少しネタバレ。 涼子の人格形成を破綻させた事件が飼い犬の安楽死だったからって、それがなぜ愛する母親を殺すことにつながるのん? 作品の中でいろいろ理由づけして説明されてたけど、どうも納得いかん! だいたい、安楽死は苦しみを取り除くための手段であるのに、なぜ健康な母親を殺そうとする? 致死量の投与をせずに中毒症状で苦しむのを見て喜んでるのもおかしい! しかも最後の瞬間になったら今度は逡巡してるし・・・。 確かに、猟奇殺人者の頭ん中なんて、えてしてこんなもんかも知れない。 でもこれじゃ、ただ精神を病んでるだけじゃあるまいか。 15点(100点満点)。
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これの前に有川作品読んでたからすごいダークぶりにまるマを平行して読まないと暗すぎて…。頭良い、良すぎる人が何考えてるか分からん。彼女の哲学に引っかからないようにするのは無理だった。彼女にしたら私も愚かな人なんだろう。 正しさというものは分からない。でも彼女が正しいとは思わない。な...
これの前に有川作品読んでたからすごいダークぶりにまるマを平行して読まないと暗すぎて…。頭良い、良すぎる人が何考えてるか分からん。彼女の哲学に引っかからないようにするのは無理だった。彼女にしたら私も愚かな人なんだろう。 正しさというものは分からない。でも彼女が正しいとは思わない。なぜ「理解者」の母が毒に蝕まれるのを楽しまなければいけないのか。その時点で何かがオカシイ。生きていることが幸せかそうじゃないかっていうのは彼女が決められるわけじゃないと思う。そんなの、他人が勝手に決められたら今頃殺人あふれまくってるし。ま、そんな理屈より、彼女には大事な友だちの虫たちや母がそばにいてほしい、元気でいてほしいという人として当然のエゴはなかったの?有川作品読んだあとだと特にそう思う。頭の中の森の動物っていうのは一応彼女の思考の過程なのかな。自問自答の繰り返し?問うっていうよりも自分で自分を疑っている感じ。
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猟奇的殺人犯の思考や心理、主人公が狂っている一面を丁寧かつ上手に書いていると思います。 「理解できない」と評価が低い方もいますが、まぁ私も理解できないんですけど、そこがいいんじゃないかなぁと逆に高評価つけさせてもらいました。そんな理解できないくらいぶっ飛んでいる主人公の一人称で書...
猟奇的殺人犯の思考や心理、主人公が狂っている一面を丁寧かつ上手に書いていると思います。 「理解できない」と評価が低い方もいますが、まぁ私も理解できないんですけど、そこがいいんじゃないかなぁと逆に高評価つけさせてもらいました。そんな理解できないくらいぶっ飛んでいる主人公の一人称で書き上げていてすごい。母視点もありましたが。 ただ主人公と対立する側の人たち(つまり主人公以外)が、あまり上手く役として機能していないような印象受けたので星4つで。
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