待つ人 の商品レビュー

矢口晃【著】

2023/05/28

図書館でたまたま見つけて読みました。
季節の移ろいの描写が素敵な本でした。
待つことは忍耐がいること、、ですが
待つ人がいることは幸せなことで、でも待ってくれる人がいることはとても幸せなこと。
生きることを複雑に難しく考えがちの日常ですが、自分の心に従って、独りよがりでなく純粋に誰かのために生きたいね。そんなお話でした。
ちょっと面白いところも楽しかったです。

2011/09/30

装丁に惚れて読んだ一冊。１７０ページの中にあっさりとしたストーリーが広がっていて１時間もあれば読み終えるような内容。決して濃くはないけど、誰かに待ってもらえるっていいなと思えるお話でした。

2009/10/04

待つ人のアルバイトの中で、いろんな人と出会って、いろんなことを学んでいく、ゆったりとした時間が流れるお話。
もしもこんなアルバイトがあったら、どれだけの人がやろうと思うのだろう。ただ、待つという、依頼人の為に待つという仕事はどのくらいの人の興味を示すものなのだろうか。あくせくした今の時代には、ちょっと不釣合いなアルバイトだから以外に人気の職業かもしれませんね。

2009/10/07

「待つ人募集、時給１０００円〜、昇給随時、ハチ公前で待つだけの簡単なお仕事です」
という求人広告をわたしが見たら、めっちゃ楽やん！って飛びつくと思う。ただ、人を待つということは心細く、心許なく、自分に無力感を与えること。よく考えると何よりもつらいアルバイトだ。特に大きな出来事もない本だけど、「待つ」ことについて考えてしまう。