死者メール(2) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
友人と学園生活を謳歌する直太には悩みごとが二つあった。ひとつは父親がいないこと、そしてもうひとつは毎夜の金縛り。金縛りはやがてさらなる怪奇現象を呼び直太に襲いかかる。そして、直太が自分の出生を知ったとき恐怖は加速する。 先日読んだ死者メールの第二巻。うーん。多少は描写が増えたが、比喩表現が独特かつ多用されていて状況が頭に入らない。怖いシーンも比喩がうまくかみ合ってなくて怖くない。出てくる僧侶の悪霊との因果関係も明かされていないし、どういう事なんだ?と思いながら読んだ。龍耶の怨念にしてはやや不自然だが、たぶんそうなんだろう。前作龍耶の怨念がこの度の怪異の核であるが、直太との因縁がわかってもなんでそれで直太に向かったの?となる。龍耶が血筋を恨んでいるのは分かるが、それなら叔父の血筋を恨んだほうが自然でわかりやすかったかなぁ。あと、登場人物の感情の起伏が乏しくて感情移入できないのが恐怖を感じない一番の原因だろうと思う。
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