哀愁時代 改版 の商品レビュー
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時代背景が違うからかもしれないが、登場人物たちに全くと言って共感を抱くことができない。 社長の娘が父の浮気が原因で人生がおかしくなっていく。そのこと自体はありそうなのに、どうしてもこの登場人物たちに同情することができないのだ。 一文一文から嘘っぽさが感じられ、重い話であるはずなのに、それほど感情的になることもできず淡々と文章を追うのである。 http://booklog.jp/users/nekonagumo/all?rank=all&status=0# もっとも、文章力があるから読みやすいと言えば読みやすいが、読みやすさが全体的な軽さにつながっているのかもしれない。 そんな風に考えてしまった。
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タイトルに惹かれて手にとりました。誰も主人公の雨宮純江を救う人が現れず、最終的にああいう結末を迎えてしまったことは、あまりに救いがなく哀しいです。それまで、あれほど人を助けてきた彼女だからこそ、何らかの救いがあって欲しかったのですが…普段人に頼られる事が多い人が、いざ自分が頼るとなるとその相手がいないというのは割合あることなのかもしれないなと思いました。
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容姿端麗で誰からも好かれる若い女性純江は なぜ顔見知り程度の上司と寝たのか。 物語は彼女の過去を紐解くことで それを暗示させようとするが・・・という作品。 まあぶっちゃけ感動するかというと ひたすら暗く、せつなく悲しい話です。 純江のように皆から頼られることはあっても 自分から頼ろうとはせず、また頼れる相手もいない、 という損な人たちは非常に多いと思う。 そのまま生きていって誰かに頼られる存在であり続けるなら 死を選ぶという非常に鬱な展開。 最後の前日に急ぎでないと思われる仕事を残業して終わらせ、 女として?なのか離婚直前の上司に仲直りを促し旅立つ。 まさに損としか思えないが、 純江がそれで幸せでなくても平穏な最期を遂げたと信じたいですな。
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なぜ幸せになれないのだろう。 遠慮しているからいけないことは分かる。 遠慮していたら,遠慮していたなりの幸せがあってもいいはずだ。 赤川次郎の作品の中では、めずらしく根拠のない貧乏くじのような主人公。 そういう人生もあるという意味では小説なのだろう。 赤川次郎が何を書きたかったかは,三度読むまでわからないかもしれない。
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