「いのち」と「こころ」の教科書 の商品レビュー
手塚治虫作品の中から、考えさせられる物語が、8編、納められている。 特に「聖なる広場の物語」は、衝撃的だった。 ユーモラスな場面を織り込みながら、自然な流れの中で最終的に普遍的なテーマに持っていく、マンガとしての魅せ方、展開は本当に見事。 監修者の谷川彰英筑波大学副学長は、道...
手塚治虫作品の中から、考えさせられる物語が、8編、納められている。 特に「聖なる広場の物語」は、衝撃的だった。 ユーモラスな場面を織り込みながら、自然な流れの中で最終的に普遍的なテーマに持っていく、マンガとしての魅せ方、展開は本当に見事。 監修者の谷川彰英筑波大学副学長は、道徳教材として活用することを勧めているが、確かに心をゆさぶられる物語が多い。ラストのコマの絵が訴えかけてくるメッセージは、絵とセリフとナレーションという、マンガならではの表現だからこそ、胸に迫ってくるものがある。
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手塚治虫の作品は色褪せない。むしろ、現代社会に対して凄まじいメッセージを感じる。個人的に手塚さんが実体験をもとに書いた短編漫画「紙の砦」が印象に残った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに手塚治虫の漫画を読みました。 アトム、ブラックジャック、ブッダ、この本にはのっていないけれどアドルフに告ぐ、など、よく読んだなあと。 それにしても、この原発や地震、津波のことと、手塚治虫さんが何十年も前に警告していたことと、すごくつながる。 今回のことで変化することができなければ、まず日本から終わっていくのかなと思う。良い方に変わっていけますように・・。
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手塚治虫さんの漫画が、章ごとに掲載されている。 いのちとはなにか? こころとはなにか? 生きている、とはどういうことなのか、ということが描かれている。
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作品の後にある解説はいらないような気もする。いい作品を載せてあるのだから、読んでぼーっと考えてみる余白がほしいところ。解説は最後のページにまとめて載せたほうがいいのでは?タイトルからしてそうだけど、うさんくさいです。 手塚治虫は1928年生まれ。終戦が17歳となると、多感な時期を...
作品の後にある解説はいらないような気もする。いい作品を載せてあるのだから、読んでぼーっと考えてみる余白がほしいところ。解説は最後のページにまとめて載せたほうがいいのでは?タイトルからしてそうだけど、うさんくさいです。 手塚治虫は1928年生まれ。終戦が17歳となると、多感な時期を戦争とともに過ごした漫画家であり、彼の作品のテーマである「生命」についての哲学の土台にはその経験が刷り込まれていることだろう。(ちなみに自伝漫画には自信をリベラルな役者として登場させるが、実際のところ軍国教育をうけたらしい平均的な少年だったようである)世代論的に言えば『価値観の転換を強いられた世代』とも言われるが、じっくり読んだことはないのでその哲学がどのようなものなのかは把握していない。戦後世代の小林よしのりみたいな漫画と読み比べてみるのも面白いかもしれない。そして小林よしのりが影響力を見せつける今だからこそ、戦前世代の漫画を読んでみるというのは必要じゃないだろうか?
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