人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。 の商品レビュー
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岡本太郎「人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。」、2007.12発行。母(岡本かの子)のこと、父(岡本一平)のこと。パリのこと(セーヌ川、モンパルナス、ソルボンヌ)。男女関係について。酒・煙草・食べ物について。健康法(せっかち、じっとしていられないw)。動物との対話。とても幅広いエッセイです。 岡本太郎、昭和4年12月2日、父岡本一平(美貌の画家)、母岡本かの子(歌人、作家)と共に欧州に。3年間とても楽しかったと。昭和7年1月27日、一人でパリに残る。パリの北停車場での別れで母が泣きながら詠った歌:うつし世に人の母なるわれにして 手に触る子の無きが悲しき 在パリ時に昭和12年2月母急逝の報が届く。岡本太郎「人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。」1975.10「にらめっこ」で刊行、2007.12改題、304頁。両親の話、パリ時代の回想、身辺雑記など盛り沢山のエッセイ集です。
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昆虫が1つの生涯な中に驚くほどの命を変貌を重ねて、多彩な運命をたどっていく 古い土地には、その地層深く染み込んで精霊が生き続けている 人間を食べると言うことに関して、いささか後退しているのではないだろうか。動物がものを食べるときの姿を見ると、まさに運命に挑んでいると言う感じ。命を...
昆虫が1つの生涯な中に驚くほどの命を変貌を重ねて、多彩な運命をたどっていく 古い土地には、その地層深く染み込んで精霊が生き続けている 人間を食べると言うことに関して、いささか後退しているのではないだろうか。動物がものを食べるときの姿を見ると、まさに運命に挑んでいると言う感じ。命をかけて、貪り食らう 小さい悩みや心配事にぶつかったら、それよりももっと大きな悩みを求めて体当たりする。すると逆に気分がさらりとして、もりもりと快調になる
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彩りある人生を感じた。どのような経験を積んでいくか同じ経験をした時にどのように感じるか人生に彩り持たせることが大事だと思った。人の心に触れるそんな芸術。
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岡本太郎のエッセイは「適当に書き散らしたものを編集者がまとめた」だけだというが、言葉がいちいち重い。漫画家、文筆家としてそれぞれが天才と呼ばれた両親と互して芸術家の精神を磨き続けてきたその人生は、常に何かと闘っていたのではないだろうか。あらゆる常識を疑い、自分のルールで咀嚼しよう...
岡本太郎のエッセイは「適当に書き散らしたものを編集者がまとめた」だけだというが、言葉がいちいち重い。漫画家、文筆家としてそれぞれが天才と呼ばれた両親と互して芸術家の精神を磨き続けてきたその人生は、常に何かと闘っていたのではないだろうか。あらゆる常識を疑い、自分のルールで咀嚼しようとする探究心が彼を一流の芸術家たらしめたものだろう。言い尽くされた表現だが、そのエネルギーにはやはり圧倒される。
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かなり以前に刊行されたエッセイ集の復刊。雑誌などに掲載されたものをまとめたもので、両親の話(主に母親)やパリ留学時代のエピソードが大部分。現在のタイトルは、今風の名言集っぽい線を狙っているのがアリアリ過ぎるんじゃないでしょうか。
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岡本太郎の、超短編エッセイ集。思ってたイメージと違って、非常に透明感のある文章に驚いた。パリの描写が秀逸、ステキな街なんだろうなぁ、と。
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この本は、 岡本太郎著 昭和50年10月 番町書房刊行 「にらめっこ」 を改題・再構成したものです。 です。 人間は瞬間瞬間に、 いのちを捨てるために 生きている。 のは、みなみな同様同等 同時進行。 です。
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岡本太郎が自身の父母の思い出、 青春の一幕、などなど、とりとめなく、 でも生きるということの実感を持って書かれているエッセイ。 知的で、でも勢いがあって、 なんだか素敵な1冊。
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エッセイですね。 岡本さんのこと、家族、周り、人生、趣味、フランス、女… など感じるままに書かれたと思います。 とてもじーん、とくる言葉がイキナリ飛び出すので 注意して一文一句読まないとね。 おもしろい一冊でした。
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借本。 エッセイ集だったのと、タイトルから想像した内容と違っていたのと、 冒頭の母親の話で疲れてしまいました。 でも、「妖獣」の話は面白かった。
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