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チェロとオーケストラのためのコンチェルト の商品レビュー

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2009/10/04

作曲家芥川也寸志氏の遺されたエッセイによれば、氏は幼少のころ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」の音楽が大好きでならず、「火の鳥の子守唄」の節を歌いながら幼稚園に通われたそうです。氏のこの「コンチェルト・オスティナート」の冒頭には、どこか「火の鳥」の冒頭の音型を髣髴とさせるところがあ...

作曲家芥川也寸志氏の遺されたエッセイによれば、氏は幼少のころ、ストラヴィンスキーの「火の鳥」の音楽が大好きでならず、「火の鳥の子守唄」の節を歌いながら幼稚園に通われたそうです。氏のこの「コンチェルト・オスティナート」の冒頭には、どこか「火の鳥」の冒頭の音型を髣髴とさせるところがあると思います。全体を通して、心の内面へ、内面へ、と迫っていく厳しい音楽で統一されていますが、最後のほうで芥川氏の音楽の特色である「芥川節(あくたがわぶし)」も聴かれます。すばらしい音楽です。おすすめします。

Posted byブクログ