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ラテンアメリカ新一次産品輸出経済論 の商品レビュー

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2011/09/26

一次産品輸出工業化政策は,ひと昔前から存在したイメージだったが,かつて輸入代替工業化政策で失敗したラテンアメリカ諸国が,地下資源というよりも農作物を原資として,おもに資本財提供と流通部門をになう,巨大資本などと手を結ぶことによって,高付加価値の農作物および加工品を輸出するという新...

一次産品輸出工業化政策は,ひと昔前から存在したイメージだったが,かつて輸入代替工業化政策で失敗したラテンアメリカ諸国が,地下資源というよりも農作物を原資として,おもに資本財提供と流通部門をになう,巨大資本などと手を結ぶことによって,高付加価値の農作物および加工品を輸出するという新しい成長モデルである。 昨今の食糧問題や資源問題を考えるうえで,ヒントを与えてくれる内容だと思われる。ただし,実証分析,ケーススタディの寄せ集めなので,これを輸出主導型経済成長モデルなど理論的成果を合わせた分析も展開可能であると思われる。

Posted byブクログ