よみがえる滝山城-戦国の風雲をかけぬけた天下の名城 の商品レビュー
滝山城跡に出かけた帰り、八王子の駅ビルの本屋で入手。後北条氏の関東経営に詳しい城郭研究家の中田正光氏による、八王子界隈の郷土史に関する書物を数多く手がける揺籃社から出版されたハンドブックである。内容は、北条氏が支配する前の多摩地方の有力豪族だった三田氏と大石氏の説明から始まり、北...
滝山城跡に出かけた帰り、八王子の駅ビルの本屋で入手。後北条氏の関東経営に詳しい城郭研究家の中田正光氏による、八王子界隈の郷土史に関する書物を数多く手がける揺籃社から出版されたハンドブックである。内容は、北条氏が支配する前の多摩地方の有力豪族だった三田氏と大石氏の説明から始まり、北条氏照(北条氏康の三男)が大石氏の養子となって滝山城に入城したこと、滝山城は武田信玄や上杉謙信に攻められたものの落城を免れたこと、そして、より強固な防備を目指して八王子城を築城し、滝山城は廃城にしたことが述べられている。また、滝山城とその支城(根小屋城、高月城)の縄張りを詳しく解説している。ということで、滝山城に関する要点が手際よくまとめられており、一般人が短時間で滝山城に関する背景知識を理解するのに適したハンドブックとなっている。
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