飛ぶのが怖い の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ウーマンリブが台頭した時代というのが今となってはピンとこないので残念ながらこの本が当時いかに斬新であったとか、面白さがいまひとつよくわからんのですが、今頃になって映画化されるらしいですよ。http://eiga.com/news/20130514/9/ 人妻が欲望だけで男性に目を向けることができるのは夫がいるという安定感があってこと出来るなんだけれども、その認識が無ければ欲求不満なだけの女性は痛々しい。 ある程度、教養が高くて社会的に安定した地位にいるのに結婚制度にとりこまれると性的には満足しない女性の不自由さを解消するために欲だけで男を求めるということが冒険になるという現実に虚しさを感じる。女主人公は男性に対する愛は無い。自分が被害者だと思っている女性が一番こわい。 今のフェミニストからすると焚書ものかもしれませんが、翻訳は柳瀬尚紀、タイトルは逸品、「飛んでる女」の語源はここから。表紙とあとがきが山本容子というのが、また、いかにも。
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これほど、読んでいる最中、そして読み終わった後、重苦しい気持ちに引きずり込まれる本もめずらしい。際限無く救いを求める魂、しかし、どこにも救いなど存在しない事を、作者本人が誰よりも知ってしまっている。 随所に見せる洞察力の高さには、感心させられるものが多い。 「ドイツ人はヒト...
これほど、読んでいる最中、そして読み終わった後、重苦しい気持ちに引きずり込まれる本もめずらしい。際限無く救いを求める魂、しかし、どこにも救いなど存在しない事を、作者本人が誰よりも知ってしまっている。 随所に見せる洞察力の高さには、感心させられるものが多い。 「ドイツ人はヒトラーを愛していた。ところがドイツ人は正直じゃない。正直にならないでいる」 「女性蔑視主義者の最後のいやがらせ = 仕事をさぼるペニス」 等‥ でも、救われる話しが好きだなァ、私は。。。
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女性であればこそ大いに興味深く読める本。ただ、賛否両論は分かれそう。そして何より共感した部分があっても「共感した」とは言いづらい。 うーん、センセーショナル。
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