I'm sorry,mama. の商品レビュー
主人公の女がすごい残酷です、恐ろしいです。 でも、なぜか続きが気になって、ついつい読み進めちゃうような小説でした。 ラストが衝撃的だった。
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またしても桐野夏生。 コワイってわかってても読んじゃう。 誰からも愛されない子供のなれの果て。 窃盗、人殺しは当たり前。 最後お母さんがわかったのにはビックリ。 幸せなんてどこにもない!!
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桐野夏生、「グロテスク」「柔らかな頬」に続き3作目。 グロイというよりもダーク、いや泥の世界です。 “ヌカルミハウス”という名前は、この作品のつぼを押さえているじゃないかと思った。 アイ子が夢で「真人間になります」と言った。 過ちを犯してきた人がいうとなんとも嘘っぽ...
桐野夏生、「グロテスク」「柔らかな頬」に続き3作目。 グロイというよりもダーク、いや泥の世界です。 “ヌカルミハウス”という名前は、この作品のつぼを押さえているじゃないかと思った。 アイ子が夢で「真人間になります」と言った。 過ちを犯してきた人がいうとなんとも嘘っぽく聞こえるのだろう。 読者がこの言葉を聞いて同情するわけがない。 泥は真水にはなれない。 話の展開の仕方が桐野さんらしく好き。 読みやすい。
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また、ハンパなくダークな人物を主人公にして小説にしたものだと思った。 登場人物も、どこかしら破綻していたり、心に闇を抱えた人たちばかりで、ダークファンタジーのようなおどろおどろしさに満ちている。 「グロテスク」や「OUT」も、救いのなさが基調になっていたけれど、この作品は、話しが...
また、ハンパなくダークな人物を主人公にして小説にしたものだと思った。 登場人物も、どこかしら破綻していたり、心に闇を抱えた人たちばかりで、ダークファンタジーのようなおどろおどろしさに満ちている。 「グロテスク」や「OUT」も、救いのなさが基調になっていたけれど、この作品は、話しが短くまとまっているためか、あまり一人一人を掘り下げることなく、わーっと詰め込んで、勢いで進んでいったような感じだった。主人公のアイ子が、考えるよりも先に行動を起こすタイプなので、その分話しのテンポがアップしているということもある。 衝動にまかせて行動して、刹那的に今だけを考えて生きて、面倒なことは先送りするか逃げ出すかする、という処世術を突き詰めると、この主人公のような生き方になるのではないかと思った。 それにしても、こういうダークな小説を書かせたら、桐野夏生の右に出るものはいないなあと感心する。 娼婦の館で育ったアイ子には、金がすべてだった。金さえあれば、幼児でも生きていけると学んだのだろう。(p.47) 放っておいてほしかった。アイ子の脳味噌は、常に目先のことしか考えられない構造になっている。今やるべきは、危険を避ける本能に則った行動、原理。アイ子に都合の悪いことを喋ったり、書いて送り付けたりする奴を探し出して消すことだ。(p.160)
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なんだろう、この憎しみは。この刺々しさは。恐ろしいほどの悪意に満ちた、母性の抹殺の物語。 桐野さんという作家は非常にクレバーな印象がある。それだけに、この作品では真反対のものへの嫌悪がそこかしこに感じられ、痛い。 否応無く女に生まれ女をしょって生き、殺し、死ぬ。ひょっとすると...
なんだろう、この憎しみは。この刺々しさは。恐ろしいほどの悪意に満ちた、母性の抹殺の物語。 桐野さんという作家は非常にクレバーな印象がある。それだけに、この作品では真反対のものへの嫌悪がそこかしこに感じられ、痛い。 否応無く女に生まれ女をしょって生き、殺し、死ぬ。ひょっとするといつも彼女の作品の根底に確かに流れているそんな地下水脈の理由が、ここにあるのかも知れない。
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盗み・殺し・火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。繰り返される悪行の数々・・・。その彼女の過去が明らかになっていく。(あらすじより) 物語の展開に思わずページがどんどん進み、あっと言う間に読めちゃう本です。育った環境の大事さ...
盗み・殺し・火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。繰り返される悪行の数々・・・。その彼女の過去が明らかになっていく。(あらすじより) 物語の展開に思わずページがどんどん進み、あっと言う間に読めちゃう本です。育った環境の大事さを考えさせられますね。
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ひたすら殺人を重ねる中年女性の話。 彼女は娼館で育った子で、根っからの悪人なのだけれど、構成が良く練られていて、最後まで駆け抜けるように読めた。 この人うまい! ただ文章があまりうまくないような気がした。日本語の使い方に違和感を覚える。急に難しい単語が出てきたりとちぐはぐな印象を...
ひたすら殺人を重ねる中年女性の話。 彼女は娼館で育った子で、根っからの悪人なのだけれど、構成が良く練られていて、最後まで駆け抜けるように読めた。 この人うまい! ただ文章があまりうまくないような気がした。日本語の使い方に違和感を覚える。急に難しい単語が出てきたりとちぐはぐな印象を受けた。 とにかく犯罪の連続で怖かった! 人殺しも、普通になってしまえば、大したことないのかな。
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児童福祉施設の保育士だった彼女は、25才年下の施設の子供だった彼と結婚をして暮らしていた。夫婦は、自宅のアパートで焼死した。その事件の背景に、女の姿が浮かび上がる。「アイ子」は、盗みや人殺し、放火となんでもする。 「アイ子」の悪業と過去。邪悪で残酷な生き方、を書いた本です。 ...
児童福祉施設の保育士だった彼女は、25才年下の施設の子供だった彼と結婚をして暮らしていた。夫婦は、自宅のアパートで焼死した。その事件の背景に、女の姿が浮かび上がる。「アイ子」は、盗みや人殺し、放火となんでもする。 「アイ子」の悪業と過去。邪悪で残酷な生き方、を書いた本です。 桐野さんらしい作品ですが、ん〜なんですかね?何かが足りないんですよね 心情があまり書かれてないからかな?それとも、緊迫感ですかね〜 あまり、お薦めでは、ありません。 ま〜個人的な意見です
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この醜悪な感じと疾走感がたまんねえっす。お腹空いてる時に読んでも一杯の時に読んでも気分悪くなるというか
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よくできた話ではあるのですが。そして、インパクトもあるのですが。読後感が悪すぎるし、救いもない。お口直しの本が必要でした。こんな母子関係ってあるのかなあ。あるのかもしれないけど。母になってから、この手の話って素直に読めなくなってきたなあ。よくも悪くも母親としての主観が邪魔します。...
よくできた話ではあるのですが。そして、インパクトもあるのですが。読後感が悪すぎるし、救いもない。お口直しの本が必要でした。こんな母子関係ってあるのかなあ。あるのかもしれないけど。母になってから、この手の話って素直に読めなくなってきたなあ。よくも悪くも母親としての主観が邪魔します。話としての出来はともかく、気分の悪い話だったので、星2つ。
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