I'm sorry,mama. の商品レビュー
出だしからの犯罪で なんのために殺したのか知りたくて読み進めるうちにすっかりハマってしまった。 恐怖とつぎはどうなるかの連続でしたが 最後がちょっと物足りなさを感じました。 全てが遺伝子で決まるわけではない。愛情幼いアイ子のまわりにもあったら違っていたのに。
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ある女性の姿をうつす。 犯罪に明け暮れる主人公の根本には何があったのかを中心に進んでいく。 ただ、中途半端な終わり方が少し残念でした。 平然と人を殺す、悪魔のような女 児童保育施設の保育士だった女性が、25歳年下の夫と焼死した。事件の裏に、ある女の影が浮かぶ。盗み、殺人、逃亡...
ある女性の姿をうつす。 犯罪に明け暮れる主人公の根本には何があったのかを中心に進んでいく。 ただ、中途半端な終わり方が少し残念でした。 平然と人を殺す、悪魔のような女 児童保育施設の保育士だった女性が、25歳年下の夫と焼死した。事件の裏に、ある女の影が浮かぶ。盗み、殺人、逃亡を繰り返して生きて来た女の行き着く先は…。悪の本質を問う長編。(解説/島田雅彦)
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気持ち悪い人と気持ち悪い描写が多くて 顔歪めながら読みました!笑 はっきりした展開と結末がなくて 好みではなかった。
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常軌を逸した女が繰り返す悍ましい犯罪の数々。本人も取り巻きの女たちも、一時期娼婦館で暮らしていた。その内の一人の女の怖いほどの生き様が描かれる。桐野節が全開。
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桐野夏生の描こうとした悪をどのような型で捉えるかで物議を醸すだけでは、この作品の価値を味わうには足らないと思われる。この作品にはある種の究極的な技巧さがあると感じる。要は上手い、という話だ。人物にせよ、情景にせよ、文字を頭に入れると立ち所に映画のワンシーンのような映像が思い浮かぶ...
桐野夏生の描こうとした悪をどのような型で捉えるかで物議を醸すだけでは、この作品の価値を味わうには足らないと思われる。この作品にはある種の究極的な技巧さがあると感じる。要は上手い、という話だ。人物にせよ、情景にせよ、文字を頭に入れると立ち所に映画のワンシーンのような映像が思い浮かぶ。アイ子のような空恐ろしい人間に会ったことがあるわけでもないのに想像ができる。そのような文章を書ける作家が一体どれくらいいることか。各シーンごとのグロテスクさが文学作品的なリアリティを醸し出していて、味わい深い。
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戸籍もなく置屋で産まれ育ったアイ子。 邪魔なものは殺す、それだけで生きてきた。 頭がいいわけではないが、危険察知能力が高く、足がつくことはない。 そのアイ子が持ち続けているものは、母の形見の靴。 母がわからないアイ子はmamaを求めていたのか。 追い求めていたmamaがわかっても、アイ子は変わらずそのままだった。 最後まで救いようのない話。
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2度目の読了。主人公の行いの数々は最低だが無条件に愛された記憶か、又は努力して真っ当に評価された経験がないと誰もが生きてく故で歪み続けていくのではなかろうか。。昔は良く思ってなかった人に対し、困った時には身を寄せ、余裕が出来れば親切を装い近況を暴き話のタネに。不自由だった女達の小さく悲しき世界。
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戸籍もなく、娼婦の子として生まれたアイの怖いくらいに倫理観の無い、自分の邪魔になるものは殺すという異常な思考回路にすごく怖さを感じつつ、最後まで読むと生まれたものの大切にされることなく、両親が誰かも知らないまま、どうにか生きていくしかなかったアイという人間に同情するような気持ちも...
戸籍もなく、娼婦の子として生まれたアイの怖いくらいに倫理観の無い、自分の邪魔になるものは殺すという異常な思考回路にすごく怖さを感じつつ、最後まで読むと生まれたものの大切にされることなく、両親が誰かも知らないまま、どうにか生きていくしかなかったアイという人間に同情するような気持ちも湧いてしまう不思議な感覚だった。
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主人公、アイ子の悪業は、これでもか!というほど続きます。物語の素早い展開でも合間って、悲壮感というよりも不謹慎を承知で言うと痛快ともいえるようなお話で終わってしまった感じ。 桐野夏生さん、惹きつけられます。
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三部作、最後です。 読みやすい方ではあったけど 内容はというと、引き込まれるような感じではなく。 ワタシ的にはイマイチでした。 最後のエミさんの告白には ちょっとな、と思いつつ。 ホントに?という意味で。 スッキリはしない話でした。
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