そのとき、エンジニアは何をするべきなのか の商品レビュー

アラステェア・S.ガン,アーンヴェジリンド【著】,藤本温,松尾秀樹【訳】

2013/02/18

損失飛ばし、インサイダー。。。内向きの論理で不祥事てんこ盛りな今日この頃ですが、エンジニアはその責めから逃れることができるのか？

業務引き継ぎ直後、完成間近のホテルがある確率で崩壊する欠陥を発見した一人の建築エンジニアが主人公です。偉い人は「お客様にはナイショ☆」言うてるし、一体私どうしたらええねん orz てな感じで話は進みます。

自分が生きる意味ってのが世の中に与える影響だとすれば取るべき行動は自ずと決まってくるけど、もしクビになったら次の仕事がすぐ見つかるか分からんし、住宅ローンは残っとるし、嫁はん、子供はおるし(私独身やけど w)

簡単に達観できたら世話ないわなあ、ということでこの本も明確な答えは提示してくれません。自分の心とどう折り合いつけるか、その覚悟だけ orz

顧客満足のもひとつ上には「善きエンジニア」な視点があることに気付かせてくれる、スンバラしい本です。

「罪を犯したことのない者が、石を投げなさい」果たして石を投げられる人になれるんやろうか？てなことを考えつつおやすみなさい〜