エンドレス・ワーカーズ の商品レビュー
長時間労働、サービス残業、年休消化、非正規雇用、勤務時間制度…といったいくつかの切り口からみた日本の労働者の実態、そして、そういった実態を招くに至る労働者の心理や環境、またそういった実態が労働者の心身に与える影響について、客観的な調査データに基づきまとめられた本です。 実に研究者...
長時間労働、サービス残業、年休消化、非正規雇用、勤務時間制度…といったいくつかの切り口からみた日本の労働者の実態、そして、そういった実態を招くに至る労働者の心理や環境、またそういった実態が労働者の心身に与える影響について、客観的な調査データに基づきまとめられた本です。 実に研究者らしい真面目さで書かれており、安易な結論付けを行わないよう分析も非常に慎重に論じられている点は好感が持てます。 が、一方でそれゆえ特段目からウロコといった新事実が述べられるわけでもなく、読み物としては若干面白みに欠けるかな、というのも正直なところ。 自分が普段直感的に抱いているイメージと、この本に書かれている事象はあまりズレているところはありませんでした。
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長時間労働の実態を描き、その問題点として「仕事への依存」を指摘する。 長時間働いてもストレスを感じない、会社や仕事への過剰適応、仕事を通じた自己実現への過信、などの表現によって、長時間労働への警鐘を鳴らしている。 ワーカーホリックな人々がマネジャー層に多い、という実態を警鐘す...
長時間労働の実態を描き、その問題点として「仕事への依存」を指摘する。 長時間働いてもストレスを感じない、会社や仕事への過剰適応、仕事を通じた自己実現への過信、などの表現によって、長時間労働への警鐘を鳴らしている。 ワーカーホリックな人々がマネジャー層に多い、という実態を警鐘する上で貴重な一冊。 処方箋は、いくらか情緒的な表現が多く、ワーカーホリック族には響かないのではないかと感じられた点が残念。
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映画・ガンホーとともに読んだ本。 なんだかわかりにくかったような。それとも、そこまで驚くような内容はなく。ただただ、まあそんなもんですよねって感じだからか。 俺が初めてゼミで読んだ、玄田先生の”えろい論文”(ゼミ同期の間での俗称)が引用されていてて、改めて彼のすごさを知った。
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いたって平凡な印象。切り口が鮮やかでもなければ、それほど読ませる文章でもない。ただそれは筆者というよりも、テーマによるところが大きいか。社会科学という分野そのもののやりにくさも実感させられる。とりわけこのようなテーマを科学的に考察していくのはかなり困難な作業ではないか。行間からも...
いたって平凡な印象。切り口が鮮やかでもなければ、それほど読ませる文章でもない。ただそれは筆者というよりも、テーマによるところが大きいか。社会科学という分野そのもののやりにくさも実感させられる。とりわけこのようなテーマを科学的に考察していくのはかなり困難な作業ではないか。行間からもそれが感じられる。分析自体は可能な範囲で丁寧にやっていて、中には興味深い結果もあったと記憶しているが、読後それが何だったかのか具体的に思い出せない。テーマは絞ってあるはずなのに、どこか散漫な印象を受けた。また研究者のわりには、このテーマに対する個人の思いが強すぎる印象も受けた。これは研究者の姿勢としてはあまり望ましくないと思う。個人的には、人事担当者として、参考になる箇所もあったはずだけど、この本を生かそうという気持ちはあまりわいてきませんでした。
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仕事で必要に迫られて、読み始めたので、必要な章から読み始めたのですが、分析がしっかりされている割に、なかなか読みやすく、結局全部読んでしまうぐらいです。 歴史からの考察など、ユニークな解説も多く、お勧めです
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