日本近代史(1) の商品レビュー

遠山茂樹【著】

2011/04/28

３冊シリーズの１冊ですが、３冊を通して読むことをお薦めします。

日本は、近代の初めから戦争を宿命づけられていたように思えます。それが植民地化されない---他国を植民地にすることによって---唯一の方法だったのでしょうか。

近代化という名のもとに、国民は抑圧され搾られるだけ搾られます。国民は、税金を取り立てる道具でしかなかったのですね。近代に限らず、民衆のことを考えていた権力者は誰もいなかったようです。

明治維新は「革命」に値すると評価する向きもあるようです。確かに封建制を打破したという意味ではそうなのでしょう。しかし、そこには市民革命の視点は全くありませんでした。つまりは権力闘争でしかなった。

その闘争は今も休みなく続いているようです。