ペトロバグ の商品レビュー

高嶋哲夫【著】

2023/12/11

元東大の細菌学研究者・山之内明は、石油を精製するバクテリアの培養に成功する。
このニュースに、危機感を抱いた、中東の石油産出国は、この発明をなきものにしようと、山之内の命と研究施設の破壊を目論む。アメリカの石油メジャーも絡み、国際的な事件に巻き込まれる山之内。そしてこの細菌には、恐ろしい性質があることもわかり…

設定はかなり無茶があるが、科学実験の描写はリアルで、スピード感のあるストーリーでどんどん読ませるのはさすが。

主人公山之内が、過去の傷を持つという設定は悪くはないが
それに引っ張られて、人間的な魅力に乏しいのが残念。

2019/11/05

内容（「BOOK」データベースより）
天才科学者山之内明が発明した奇跡の石油生成菌ペトロバグ。世界の石油市場を根本から覆す大発明に脅威を感じた国際石油資本とOPECは双方とも山之内拉致、殺害とペトロバグ略奪の指令を発した。だが、ペトロバグは恐怖の殺人生物兵器であることが判明、山之内は暗殺者に追われながら重大な決意を固める。

2018/06/14

天才科学者山之内明が発明した奇跡の石油生成菌ペトロバグ。世界の石油市場を根本から覆す大発明に脅威を感じた国際石油資本とＯＰＥＣは双方とも山之内拉致、殺害とペトロバグ略奪の指令を発した。だが、ペトロバグは恐怖の殺人生物兵器であることが判明、山之内は暗殺者に追われながら重大な決意を固める。

2016/02/20

「ペトロバグ―禁断の石油生成菌」無機質を石油に変える細菌が発明されたら…高嶋哲夫が描くリアルな世界とは
http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2016-02-06

2013/02/12

非常に面白かったです。

石油生成菌。

日本だけでなく、アメリカ、中東を巻き込んだ話しになる。

そして、その石油生成が引き起こす副作用をめぐり、それを利用して、起こされるカラクリも面白かった。

少し、甘い恋もスパイスになっているのかもしれません。

お勧めです。

2012/09/02

テーマは壮大だったけど、ページごと、場面ごとに読ませるエンターテイメント力の不足を感じます。
漫画にたとえると、話は面白いけど絵が良くない、その回ごとの興奮が物足りない、という感じです。

2012/08/15

　石油生成菌ペトロパグ発見、それにより石油産油国と国際石油資本が動き出す。ペトロパグを手に入れようとするメジャーと、それをこの世から抹殺しようとするオペックが激突。その駆け引きのスペクタクルを期待する。だがそのあたりは内容が薄く、激突の激しさは最小に止まる。ペトロパグが殺人菌であることは話の流れであまり必要とは思えない。それよりも石油国際市場の動向であるとか、世界の人々がこの菌を手に入れることで劇的に変化する過程であるとか、そのあたりを読ませてほしかった。

2009/10/04

燃える石。オイルロックから石油生成が出来る菌。ペトロバグ。
世界各国から狙われる。各国の思惑の中、研究は成功する。
ペトロバグは人間にも感染する。
山之内の愛する由美子も感染。助けたが　由美子を冷凍保存にするしかなかった。

次回作ありかな？

2009/10/07

バイオテクノロジーで、石油を作るバクテリアが発見された！
このペトロバグを巡って、メジャー対アラブ石油資本の覇権争い。能天気な日本政府。独占しようという陰謀と抹殺しようとする陰謀が交錯するハラハラドキドキ物語。あやうく電車を乗り過ごしそうになりました(^^;

ただ主人公の天才科学者なんですが、過去に傷があって、十字架を背負ったキリストのようなキャラクター設定。作中では、随所で周りの登場人物からスゴイ人間であるかのように言わせているんですが、却って人間味がなくなってしまい、主人公に対する共感というか、感情移入には程遠かったという点で、やや残念。

(2008/1/22)