二度はゆけぬ町の地図 の商品レビュー

西村賢太【著】

2011/02/03

ど、どぎつ！！

読み終わった最初の感想。
世の中にこういう人がいるとわかっていたつもりだけど、どれだけ自分が守られた世界にいるか痛感した。

もう言葉が出ないというか、この本がいいか悪いかもわからないくらいショックを受けた。

本当にすごい世界…

2011/01/22

西村賢太の私小説。
たぶん今だったら病名つくだろう人柄の貫多という少年。
最低最悪な人間だが馬鹿ではない。
自己をみつめ、他者の立場を推し量る。
ただし、それが正しいかどうかは別問題。
そして、分かっていても理解してあげるかどうかも別問題。
自分の行動を悔やんでも反省せずに繰り返す。
小説を書くことを生業にできて良かったね。
大きな犯罪をおかしてもおかしくない思考回路なんだもん。

( ・_ゝ・)＜昭和の文豪を思わせる文章。純文学。

2009/10/07

今回初めて三人称物を読んだ。
しかし一人称物となんら変わらず。だったら一人称でいいんじゃないかと思った。面白いけど。

2009/10/04

「てめえなんざ十年経ったら
　せいぜいが豚みたいな男とくっついてよ、
　そのうち豚亭主と豚ガキの飯炊生活に嫌気がさしゃ
　陰で淫売をおっぱじめるのが関の山だろうぜ。
　ついた客が豚亭主だったら、尚とめでたいな」