デスハンター(下) の商品レビュー

平井和正(著者),桑田次郎(著者)

2022/03/22

　樹木も人体もトラックも、何もかも切断するレーザー光線の清潔な？地獄絵図が読み手に禁断の悦楽をもたらす。
　差別的な白人同僚の頭をマグナムで吹っ飛ばす場面はもはやブラック・ユーモア。
　そもそも本書を買ったのは「日本ＳＦ傑作選４／平井和正」巻末の「デスハンター エピローグ」と読み比べてみようと思ったから。
　８マンの頃から桑田次郎は平井和正に「こんなに丁寧に書かなくていい」と苦言を呈していたそうだが、小説の原稿と大差ない。これを取捨選択するのは難儀だったろう。
　原作とマンガ版ではラストに大きな改変がある。小説ならこれで意外性があるだろう。マンガならヴィジュアル的に桑田次郎の改変が正解に思える。

2010/09/01

鋭く人間の本質を暴くテーマ性の高さと、映画を見ているかのような画の強さ。それに美女！一級のＳＦ作品だ。