人間みな病気 の商品レビュー

筒井康隆【選】,日本ペンクラブ【編】

2018/11/25

筒井さんのより他の著者の作品のが面白かったですねぇ…最後の島田氏？　の作品なんかストーカー女の恐怖、みたいなんとあとエイズ？　の恐怖なんかがミックスされていて、この先どうなるんだろう？　との興味もあり、一気に読了しました！

ヽ(・ω・)/ｽﾞｺｰ

内田春菊氏の、自伝的要素のある作品も、怖いもの見たさで一気に読んでしまいましたなぁ…実体験も兼ねているからなのか、想像だけで書かれた小説とは違い、やはり凄みがありましたねぇ…さようなら。

ヽ(・ω・)/ｽﾞｺｰ

2015/03/18

ポルノ惑星は作者独特のむちゃくちゃ感
表題を表現する短編を筒井さんが集めた短編集です。内田春菊さんと島田雅彦さんの作品にはハッとさせられました。でも内田さんのはちょっと汚なすぎです。田中静子14才はあまりにかわいそうです。あるいは何かを読みとるべきなのかただ作品があるだけなのか…。未確認尾行物体は主人公の医師と同じくしだいにオカマ野郎に同情するワタシにビックリでした。
筒井さんのポルノ惑星は作者独特のむちゃくちゃ感がやはり何とも言えません。

2012/12/21

図書館のち購入：読みやすさ、新旧、テーマごちゃまぜ。
短編集。
　・内田春菊/田中静子14歳の初恋
　・谷崎潤一郎/恐怖
　・大槻ケンジ/屋上
　・横光利一/盲腸
　・遠藤周作/役たたず
　・内田百聞/掻痒記
　・色川武大/したいことはできなくて
　・坂口安吾/精神病覚え書
　・内田春菊/今月の困ったちゃん
　・葛西善蔵/奇病患者
　・秋元松代/ちぐはぐな話
　・筒井康隆/ポルノ惑星のサルモネラ人間
　・島田雅彦/未確認尾行物体

2010/02/27

最も精神の衰弱し不安定となっている僕は、何の暗示をうける必要もなく、あらゆる抑圧が殆ど不可能になりつつあり、そして、抑圧が不可能になりつつあるということが、僕を最も苦しめ、病状を悪化させていもいるのであった。つまり患者としての僕がその時もっとも欲しているものは、ただひとつ、抑圧、それに他ならないのだ。抑圧を解放してはならないのだ、あらゆる抑圧を解放すれば、人間がどうなるか、わかりきっている。人間はいかによりよく、より正しく生きなければならないものである、あそういう最も激しい祈念は精神病院にあるようである。もしくは、よりよく、より正しく生きようとする人々は精神病的であり、そうでない人々は聖新業的ではないが、犯罪者的なのである。

2009/10/04

筒井さんが選んだ、おかしな人が出てくる短編集。
筒井さんがどういうの選ぶのかなぁーとか思って買ってみた。

一番最初の内田春菊のが『ファザーファッカー』の一部を
抜粋したような話だったので、初っ端からブルーになる。
頭をかきむしる作家が出てくる『掻痒記』はくだらないけど
おもしろかった。延々ともっと詳しく痒さとの戦いを描いて欲しかった。
筒井さんのはもうめちゃめちゃで眠くなってしまったのだけど
最後のストーカーの話『未確認尾行物体』で目が覚めた。
人にオススメはしない本かな。

2011/08/01

ううむ　そうか　人間はみんな病気を抱えているのか…内田春菊〜遠藤周作〜坂口安吾〜島田雅彦etcそうそうたるメンバによる「病気の人間」小説集。すぐ隣にいそうな『困ったちゃん』から完璧な『幻覚もち』までこれでもかっ　と病気のヒトが出てくる出てくる出てくる…読んでて鬱々としてしまった、あっ私も病気なのか？？筒井康隆作の「ポルノ惑星のサルモネラ人間」がSF系で一番気楽に読めたな。