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アリーの物語(4) の商品レビュー

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2014/01/15

約束された女王とされていた、長女サライユが思いがけない行動に出る。そして、幼い王も、弟も・・・。 姉は最初から駄目だろうとは思ってはいたけれど、邪魔になる者が、ラストに向かって確実に排除されていく物語が少し都合よすぎるようにも感じる。そして、それに対する悲しさ、つらさの感情が物語...

約束された女王とされていた、長女サライユが思いがけない行動に出る。そして、幼い王も、弟も・・・。 姉は最初から駄目だろうとは思ってはいたけれど、邪魔になる者が、ラストに向かって確実に排除されていく物語が少し都合よすぎるようにも感じる。そして、それに対する悲しさ、つらさの感情が物語から全く伝わってこないのは、とても残念なところかもしれない。 アリーがひらひらしたサライユのような生活から、ダヴァセアリのような思慮深く成長した物語と思ってもいいのかもしれない。

Posted byブクログ

2011/03/08

数百年にわたる流血の歴史を乗りこえ「約束された女王」を誕生させるべくはじまった、コパー諸島での陰謀計画。首都ラジムアトでは、スパイ工作や爆発騒ぎ、不満の鬱積した民衆による暴動が続発し、諸島各地でもラカによる反乱が頻発していた。これに対し、ますます民衆への圧制を強めていく王家側。そ...

数百年にわたる流血の歴史を乗りこえ「約束された女王」を誕生させるべくはじまった、コパー諸島での陰謀計画。首都ラジムアトでは、スパイ工作や爆発騒ぎ、不満の鬱積した民衆による暴動が続発し、諸島各地でもラカによる反乱が頻発していた。これに対し、ますます民衆への圧制を強めていく王家側。そして人びとの希望の星であるバーリタン一家の長女サライユの、思いもかけぬ行動。恐怖と不安が渦を巻くコパー諸島は、まさに爆発寸前だった。そして、いよいよ最終決戦のとき。ラカの陰謀団、アリー率いるスパイグループ、ナワト率いるカラスたち、ちいさなダーキン、特権階級であったルアリン貴族たち――新たな未来を築くべくあらゆるちからが結する。 サライの出奔にはびっくりしました。多くの人々に期待されていることに本気で気づいていなかったのかどうかはともかく、大切な人たちを置いていってしまうというのは・・・王の器ではなかったということなのだろうけど、ダヴの気持ちを考えると切ない。でもダヴがきちんと前を向いて生きているのが心強いです。スパイ長官を初めとして、きっと多くの友を得るんだろうなあ。エルズレン・ウラシムなど児童書にしてはやたら死人が出ますが、それを適当に濁さず真向から書いている筆者には感心します。どんなに素晴らしい革命でも命が失われていることを忘れてはいけないと思う。結局家族とは違う国で同じ立場につくことになったアリーですが、最後までナワトたちと波乱万丈な人生を今後も歩むのだろうなと思わせてくれたキャラでした。

Posted byブクログ

2011/10/11

アリーの物語完結。ふう、訳者あとがきにもあるように、本当に‘おとこまえ’な女性たちがたくさん登場しました。Graveyard Hagやダーキンたちが登場して、デインのシリーズも平行して読んでいたので、参考になって良かったです。さて、次はケルを主人公としたシリーズと時代を遡ったトー...

アリーの物語完結。ふう、訳者あとがきにもあるように、本当に‘おとこまえ’な女性たちがたくさん登場しました。Graveyard Hagやダーキンたちが登場して、デインのシリーズも平行して読んでいたので、参考になって良かったです。さて、次はケルを主人公としたシリーズと時代を遡ったトートルユニバースにいよいよ挑戦すべきか?来年のサークルマジックの翻訳も楽しみです。

Posted byブクログ