「二十四の瞳」からのメッセージ の商品レビュー
日本映画史上最も観客の涙を誘った映画「二十四の瞳」。製作から50年を経て探る名作の実像。 日本映画の黄金時代。黒澤明が「七人の侍」、小津安二郎が「東京物語」を撮影していた頃、もう一人の巨匠「木下惠介」は小豆島で「二十四の瞳」のロケ。 女教師は高峰秀子。12人の生徒役は1年生と...
日本映画史上最も観客の涙を誘った映画「二十四の瞳」。製作から50年を経て探る名作の実像。 日本映画の黄金時代。黒澤明が「七人の侍」、小津安二郎が「東京物語」を撮影していた頃、もう一人の巨匠「木下惠介」は小豆島で「二十四の瞳」のロケ。 女教師は高峰秀子。12人の生徒役は1年生と6年生の場面がほとんどであることから兄弟、姉妹が公募される。映画上映の後も続く彼らの交流。 本書では映画の場面を、関係者の証言などから解題し木下惠介監督の意図や時代背景を探っていく。映画のワンシーンに込められた深い意味が興味深い。 本書では相当に多くの関係者そして参考文献を紐解いている。50年前のロケなどを再現するための苦労がしのばれる。 野球関係の著作が多い筆者。最近角川ソフィア文庫から「昭和の消えた仕事図鑑」が出たが、こちらも忘れらた昭和の生活を再現した力作でした。
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木下惠介監督の映画「二十四の瞳」製作の舞台裏を、主に子役たちの側から描いたノンフィクション。私は、田中裕子主演のリメイク版は観ましたが、オリジナルの方は、残念ながら未見です。敗戦後十年たたないうちに作られたこの映画のもつ平和を願う強いメッセージは、不滅のものだと思います。
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