手紙 の商品レビュー
いつ購入したのか、なぜ所有しているのか記憶がない。 本を贈られる習慣がないので、きっと買ったのだろう。 引越しをきっかけに出てきたので、捨てずに読了した一冊。 「手紙」「環境の力」西村孝次 訳 どちらも、僕が選ばないであろう内容の短編。 男女の情愛の縺れを描いた作品、それも共に...
いつ購入したのか、なぜ所有しているのか記憶がない。 本を贈られる習慣がないので、きっと買ったのだろう。 引越しをきっかけに出てきたので、捨てずに読了した一冊。 「手紙」「環境の力」西村孝次 訳 どちらも、僕が選ばないであろう内容の短編。 男女の情愛の縺れを描いた作品、それも共に夫婦関係の男女だ。 四十一版発行とある。 その当時に買ったとしても、古本で買ったとしても恐らく独身の頃。 何となくだが、それ位の期間は書棚にあったと思う。 そんな、気がする。 東南アジアのイギリス領植民地を舞台に、物語は紡がれる。 私も、結婚をして10数年ほど経過している。 今だからこその、感想もあるだろう。 そして行き着くのは、決して伴侶を裏切ることは許されないということ。 同情できる出来ないはあるけれど、その時代の空気は確かに感じた。
Posted by
「手紙」という作品については、一枚の手紙によって事件の真相が180度反対の方向に向かう。というような部分も印象的ではあったが、やはり僕は女性に対する漠然とした恐怖。つまり愛を裏切るということによって、凶悪とも言える殺人を犯してしまうという女性が描かれていたことが印象的だった。 ...
「手紙」という作品については、一枚の手紙によって事件の真相が180度反対の方向に向かう。というような部分も印象的ではあったが、やはり僕は女性に対する漠然とした恐怖。つまり愛を裏切るということによって、凶悪とも言える殺人を犯してしまうという女性が描かれていたことが印象的だった。 「環境の力」でも同様に女性との愛に関し、環境への順応と言えども裏切ったという行為を行った男が現れる。この男に対して僕自身が同情できるかというと、解らない。それは、そのような世界に順応していないからでもあるし、したくないからだろうと思う。
Posted by
- 1