散歩もの の商品レビュー

谷口ジロー(著者),久住昌之(著者)

2024/01/11

散歩が好きなくらい
この漫画が好き。
自分を見ているかのようだし、
また散歩したくなる。
歩きたいのではなく、
散歩がしたいのだ。
散歩が楽しい東京は
よい街だと思う。

2013/02/12

1話1話が短めで物足りない。
ページが足りないのもあるけど、もっと1話に詰め込めるんじゃないかと期待してしまって足りなく感じる。
でもこの足りない感じが、この作品はいいんだろうな。
球拾いのはなしは、ちょっとせつない。

2010/04/30

「孤独のグルメ」コンビによる、何の変哲もないゆるやかな時間の切り取り。久住昌之の視点、谷口ジローの描きこまれた画が「あてどない散歩」の中にある魅力の本質を見出している。

2010/01/29

坊っちゃんの時代の谷口ジローの画、久住昌之原作。きままな散歩で昭和憧憬というパタン。丁寧に描きこまれている。でも、通販生活に連載したそうで、一編8ページと短い。カタログ提示でおしまい、という感じ。また、主人公の食べっぷりが豪快で、違和感。　焼きたてスコーンを一口で「もぐ」はないだろう。

2009/10/07

谷口ジロー作品。

癒される…。『孤独のグルメ』も良かったが、これもいい。

坂のある土地で過ごしたい。一人で知らない土地をどこまでも歩いていきたい。

電車を降り、自動車にも乗らず、ただ歩くのは、それだけで癒される瞬間である。

能動的と受動的との境目で、ぷらぷらと一人ただ歩くのは、なんと贅沢な時間なんだろう。

良い作品です。

2009/10/04

都会の喧騒の中でも、まったりとした時間の流れる場所は必ず存在する。そんな路地を、一人のサラリーマンがただ歩くだけの物語。散歩好きとしては共感できる部分も多いけど、ちょっと年代的に分からない話も多いかな。団塊の世代くらいに向けて描かれているのではないでしょうか？

2009/10/04

32となれば加齢臭も出る。

草野球やら草ゴルフやら草競馬やら（誤）オヤジ遊びを開発せねばなるまい。

しかしインドア派文系ヤクザとしては、アウトドア系体育会系素人衆モノ趣味は、どれも腰が重く敷居が高い。視力が悪くて完全にパイロットの夢が０％になったあの日のように、あり得たかもしれない選択肢はバリバリと切り捨ててゆく。その澱が形作るのが「大人」という目に見えないモノである。…なれば、せめて渋い大人になりたいものが。

谷口ジロー先生の漫画は大好きだ。

関川夏央原作による「事件屋稼業」「坊ちゃんとその時代」シリーズ。棺桶に入れてほしいくらい（ほかにも筒井康隆全集や開高健全集などもネ。…よく燃えそうだなー）

原作がなしの谷口ジロー先生単体ものもすばらしい（「犬を飼う」「父の暦」など）が、原作が着くとなお重厚なのが、この先生の持ち味。

久住昌之とのコンビでは、かの名作「孤独のグルメ」に続く第2作となる。今回のテーマは散歩。主人公はただ散歩するという画期的な内容だ。これがたまらなくいい。

谷口ジローの細密な絵に、ただよう人生の無常観や諦念、またはポエジーがすばらしい。いやそんな理屈じゃなくて、感じるだけでいいのだ。そう、傍観者としての「散歩者」の視点の心地よさ…。春の読書として最高だ。インドア派文系ヤクザの趣味のありどころは「散歩」じゃないのだろうか。運動不足解消にもなるし。

そしてこんな風にブログしてる場合じゃない空が窓の向こうに広がる。散歩に出かけようか…。

おっと、amazonで見たら売り切れだ（汗）。すごいねDS liteよりもアツいね（嘘）。