戦争 の商品レビュー
戦場に広がる悲惨な光景を何度も見ていると、だんだんそれに慣れてきて・・・・というカメラマンの話をよく聞く(というか本に書いてある)。でもだからこそ、冷静にシャッターを切って、インパクトのある―伝わってくるものの多い―写真を我々に提供することができる。読書に関しても同じようなことが...
戦場に広がる悲惨な光景を何度も見ていると、だんだんそれに慣れてきて・・・・というカメラマンの話をよく聞く(というか本に書いてある)。でもだからこそ、冷静にシャッターを切って、インパクトのある―伝わってくるものの多い―写真を我々に提供することができる。読書に関しても同じようなことが言える。たくさん読めば読むほど一冊から得る影響力は減るものの、より多くの知識とより複雑な思考を手に入れることができる。例えば一枚の写真にしても、持てる知の偏りによって、様々な見方ができる。 だが、僕はこの写真集を見て、読んで、ひとつの反省に辿り着いた。なんとなく知識を取り入れるように写真を見ていたような気がする。自分のためと言うよりか、自分の本棚を充実させるべくこの写真集を買ったような気がする。インテリぶりたいんだろうか?もちろん写真を見て、いろいろと心を動かされたのではあるが、なんとなく一枚の写真に対する誠意が足りないとのではないかと思う。これを読書病とでも言おうか、最近『読む』ということが目的化しているような感がある。これを機にひとつのことに対する向き合い方を考えなくてはならないと思った。
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