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まちづくり批評(クリティーク) の商品レビュー

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2020/05/01

2000年刊行。 愛知県の足助町を題材にした「まちづくり」にも批評をくわえようという後藤先生の提案書。 第1章 足助のまちづくりレビュー 第2章 回帰と転換、ふたつの原典を求めて 第3章 まちづくりは疲弊したか 第4章 「地域遺伝子」を読む むすび という構成。ヒーローのよう...

2000年刊行。 愛知県の足助町を題材にした「まちづくり」にも批評をくわえようという後藤先生の提案書。 第1章 足助のまちづくりレビュー 第2章 回帰と転換、ふたつの原典を求めて 第3章 まちづくりは疲弊したか 第4章 「地域遺伝子」を読む むすび という構成。ヒーローのような役場職員がいた時代からのまちづくり(このケースは、早期には各地に共通する)からの経緯を足助の当事者の登場により振り返り、さらに追加の聞き取りで補足する。続いてシンポジウムで各地の「ヒーロー」から批評を得る。これらを振り返ってまとめるというもの。町長選の直後だけに、シンポジウムは地元でできず東京で実施したことなど、記述は生々しい。 そもそも人間とは、といった視点などいつもながら後藤先生の町や人間に対する見かたには共感させられる。本書か書かれた時代と変わって、足助は豊田市の一部となり国の重伝建にも入ってしまった。それでも、あるいはそれだけに一層、足助の歴史の貴重な記録ともなっている。

Posted byブクログ