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白馬の騎手 の商品レビュー

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2011/07/19

『白馬の騎手』についてはもうひとつ、このRONSO collectionを持ってました。「完全新訳」とあります。字も大きくなって言葉遣いも平易、子供でも読めるでしょう、それはもちろん祝着至極。解説には「枠物語」についての様々な視点も。この場合、そこに民間伝承と精緻なリアリズムとい...

『白馬の騎手』についてはもうひとつ、このRONSO collectionを持ってました。「完全新訳」とあります。字も大きくなって言葉遣いも平易、子供でも読めるでしょう、それはもちろん祝着至極。解説には「枠物語」についての様々な視点も。この場合、そこに民間伝承と精緻なリアリズムというという観点も加わります。ただし、解説の後半部分には、私としては大いに??が残るのです。この作品を、そのように分析していいのか?いや、いいんだけど、そのことによって、見事な枠物語の枠を担うところの、「100年前の堤防監督官とその白い馬」の透徹した冷たさ、フリースラントのたれ込めた雲といったイメージが、途端に色褪せてしまいはしないか。……これって、どうかな……。これ読んだ子供って、あんまり心打たれないんじゃないか、って気がするんです。老婆心ですが、これは私が自分の責任で言えることです。うーん………、未だ悩んでるので、☆、下げます!

Posted byブクログ