ようこそ女たちの王国へ の商品レビュー
男が資産となっている世界。 面白い。再読しそう。 意外に結構血なまぐさい、それとも女性はそうなのかも。 納屋のシーンはもっと濃厚でもいいのに。 作者が大の日本アニメファンとのことだけれど、 アニメ化されれば面白いのに。 あと、原題とかけ離れすぎてないか。
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日本のオタクよりオタク臭いSF小説を書くことで有名なスペンサー女史の小説。 あらすじとしては、男の出生率が極端に低い(ゆえに男は一族の財産であり、人権もない)世界で、盗賊一族の長男ジェリンくんが、優しいお姐さんやお転婆な妹、貴族や王女様なんかとイチャイチャするお話。 どんだけ...
日本のオタクよりオタク臭いSF小説を書くことで有名なスペンサー女史の小説。 あらすじとしては、男の出生率が極端に低い(ゆえに男は一族の財産であり、人権もない)世界で、盗賊一族の長男ジェリンくんが、優しいお姐さんやお転婆な妹、貴族や王女様なんかとイチャイチャするお話。 どんだけエロゲーだよ! まぁスペンサーさんの作品は毎回こんな感じなんで今更なんですけど、お約束な設定と流れに適度に眩暈を覚えつつ、生き生きとしたキャラクターににやにやするのが肝要と思います。 SFファンの間では、「男性出生率が低い根拠が作中で語られていない」ことが批判対象のようですが、個人的には実に瑣末。この作品の特筆すべきところは、その特異な世界観を書ききる生活臭だと思います。男が少ないという世界は単にハーレムになるという話ではなく、良い子種を巡って奪い合いが起こるということであり、優位であるはずの女性達にとっても、一族存亡の責任がのしかかるということです。女性の存在意義はいい男性(容姿だけではなく、血統や遺伝的健康性など)を見つけ、子を産み一族を存続させることに集約されます。一般庶民にとって男性は高価すぎて手に入らないので(家族に男児が生まれれば、トレードという形で他家の男性は手に入る)、若いうちにたくさんお金をためて、男娼館で良い遺伝子を買い、子を育てることが「庶民の幸せ」になります。そんな価値観は読者にとってはとてもシュールで、性ってなんだろうと考えざるを得なくなります。 主人公ジェリンくんも16になると売られるか交換されるかなんですが、ひょんなことから知り合った王女さまに見初められ、「女たちの王国」へお婿さんにいくことになります…あとは読んでみてください。個人的にはキャラも魅力的だし、話も面白いのでアニメ化とかすればみんな食いつくような気がするのですが、私自身アニメあんまり見ないのでよくわかりません。
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約10人姉妹に夫一人という完全な一夫多妻制でありながら男性優位な社会でない設定に脱帽。確かに、男子の人口が減少すれば子種のために生まれた男子を大切にするのは当たり前だし、その価値をあげる為にお姫様のように囲ったり、もしくは誘拐したりするのは考えようによっては当たり前かもしれない。...
約10人姉妹に夫一人という完全な一夫多妻制でありながら男性優位な社会でない設定に脱帽。確かに、男子の人口が減少すれば子種のために生まれた男子を大切にするのは当たり前だし、その価値をあげる為にお姫様のように囲ったり、もしくは誘拐したりするのは考えようによっては当たり前かもしれない。が、王も軍人も家長も何もかもが女性って言うのは思い付きもしなかった。一家を背負う長女を“エルデスト・(家名)”と呼ぶのはカッコいい。 そしてウィスラー家の長男ジェリンが美しすぎる。なんだかんだあった後に、最初に考えるのが「僕はもうきれいな体ではないかもしれないから離縁しなくてはならない」とかそういうことを思う世界設定が面白い。
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「本の雑誌」の連載コラムにて池澤春菜さんが紹介されていて面白そうだったので読んでみました。 中身はちょいハーレクイン…なので読者を選ぶかもですが… 一夫多妻制、ただしいわゆる西洋近代的ジェンダーが逆転しているという設定。つまり、男子は希少なので貴重、家の財産扱いで、結婚は相手の姉...
「本の雑誌」の連載コラムにて池澤春菜さんが紹介されていて面白そうだったので読んでみました。 中身はちょいハーレクイン…なので読者を選ぶかもですが… 一夫多妻制、ただしいわゆる西洋近代的ジェンダーが逆転しているという設定。つまり、男子は希少なので貴重、家の財産扱いで、結婚は相手の姉妹みんなと夫婦になるんです。王家もしかり、てところがよしなが版『大奥』とは若干違いますがまあ設定は似てます。 池澤さんも上記のコラムで書かれてますが、やっぱりSFって現実では起こっていないことを思考実験するという側面があるんだよね。トンデモ設定と思いきや意外と本質が透けて見えたりするのが面白いんだと思います。
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The Brother\'s Price by Wen Spencer: ジェリン・ウェスラー レンセラー王女
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薦められて読んだ一冊。 あらすじ読めば分かる通り、王道ファンタジーハーレム物です。女だらけのところに男は自分だけでウハウハ生活、的な。まあ、別に主人公しか男がいないわけではないんですけども。 内容としては、そのまま性別入れ替えれば女子向けハーレム物になるなぁといった感じ。王家に...
薦められて読んだ一冊。 あらすじ読めば分かる通り、王道ファンタジーハーレム物です。女だらけのところに男は自分だけでウハウハ生活、的な。まあ、別に主人公しか男がいないわけではないんですけども。 内容としては、そのまま性別入れ替えれば女子向けハーレム物になるなぁといった感じ。王家に婿入りするための騒動とか、主人公が浚われて異性に助けられる、とか。結末も王道的な感じでした。 面白かったのは、あくまでも男は女(正確には女系家族)にとっての所有物だということですね。だから男は売られたり、盗まれたりするわけです。性別が逆だったらきっとどこかの団体に訴えられるような設定です。 あとは男がいない家は子孫が残せないから滅びるしかない、とか。そのために売春宿(クリブ)があるけど、不衛生で病気になる危険がある、とか。 思ってたよりしっかりそういう部分が書かれてました。ちょっと意外。 しかし、著者の趣味が顕著に出てる本でした。登場するヒロインが赤毛と黒髪しかいないとは。
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これは小説版の『大奥(よしながバージョン)』? 20人に1人の割合でしか男が生まれない世界。 ここでは女が統治し、稼ぎ、戦争もする。男は子作り・子育て・家事全般をこなす。男子は家の財産であり、売買されるという。
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